筑紫の国の片隅で…

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皇太子殿下、54歳の誕生日


                  菊のご紋

徳仁(なるひと)皇太子殿下におかせられましては23日、54歳の誕生日を御迎えになられました。
日本国民として心より慶祝を申し上げるとともに、皇太子殿下の御健康、御長寿、御皇室の弥栄を
祈念申し上げます。
 
    皇太子さま、54歳の誕生日 02 23

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平成26年2月23日(日) 産経新聞より

皇太子さま 54歳 五輪「日本の健闘たたえたい」

皇太子さまは23日、54歳の誕生日を迎えられた。これに先立ち、お住まいの東宮御所で記者会見し
ロシアで開催されているソチ五輪について「日本の選手もよく頑張っており、これまでの健闘をたた
えたいと思います」と述べ、2020年の東京五輪・パラリンピック開催が「子どもたちに夢を与え日本
の社会が将来に向けて活力を得ていくきっかけになればと思います」と期待を示された。
この1年を振り返り、台風26号による土石流災害に見舞われた伊豆大島(東京都大島町)など多くの
自然災害の発生を「大変心の痛むことでした」とし、最近の大雪にも「地域が孤立したり各地で被害
が出ていることも心配しております」と心を砕かれた。
今年で発生から3年を迎える東日本大震災については、昨年後半に被災3県を皇太子妃雅子さまとと
もに訪問したことに触れ、「雅子と共に、被災地の復興に永く心を寄せていきたいと思います」と述
べられた。
天皇、皇后両陛下が毎年「こどもの日」と「敬老の日」にちなんで行われてきた施設訪問を来年から
引き継がれることに、「両陛下のお気持ちを体して、私たちも心を込めてこの施設訪問を受け継がせ
ていただきたい」との考えを示された。
昨年6月にご結婚20年を迎えたことについては、「この20年、国民の皆様に私たちを温かく見守って
いただいていることに改めて心より感謝いたします」と謝意を示された。
療養生活に入って10年となった雅子さまは昨年、11年ぶりの外国公式訪問となるオランダ訪問を果た
されるなど、ご公務が増えつつある。
皇太子さまは「確かに快方に向かっておりますが、これですぐに活動の幅が広がるわけではないと思
います」と述べられた。

皇太子さま、54歳の誕生日

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2014年2月23日(日) 読売新聞より

ソチ五輪に「思いをはせる」…皇太子さま54歳

皇太子さまは23日、54歳の誕生日を迎えられた。
これに先立ち東宮御所で記者会見、この1年での豪雨や台風による被害の犠牲者に哀悼の意を示し、
大雪の被害を心配された。
また、公務で各地を訪れた経験から「諸課題を克服するために、前向きな取り組みが生まれている」
と、活力ある社会が築かれることへの期待を述べられた。
具体的には、東日本大震災の被災地での高齢者や子育て層に対する地域ぐるみの支援、中高生に
よる復興プロジェクトの企画・実行などを挙げられた。公務では「皆さんが日々どのような苦労をし
、取り組んでいるかを学ぶように心掛けております」と語られた。
開催中のソチ五輪については「世界最高レベルの競技に魅了されつつ、選手の努力と苦労に思いをは
せております」と話し、日本選手の健闘をたたえられた。
療養中の雅子さまについては「確かに快方に向かっております」としつつ「すぐに活動の幅が広がる
わけではない。少しずつ時間をかけてやってほしい」と気遣われた。
今春、学習院初等科を卒業される長女愛子さまについては、静岡・沼津の海で500メートルを完泳す
るなど「随分たくましくなりました」と成長を喜び、同女子中等科に進学後は「自分で考え、行動で
きるようになってほしい」との考えを示された。
ご一家での私的外国訪問の意向に関する質問には「雅子にとって治療上も良いもので、愛子にとって
も視野を広める意味で良いのであれば、考えていく必要がある」と話された。

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皇太子殿下お誕生日に際し(皇紀2674年)

平成26年2月21日 東宮御所

皇太子殿下の記者会見(全文)

――問1
この1年間、2020年のオリンピック・パラリンピックの東京開催が決まるなど明るいニュースがあり
ました。一方で、伊豆大島の台風被害など自然災害が各地で相次ぎました。
殿下は、東日本大震災の被災3県を見舞われ、オランダ、スペインを訪問されるなど、国内外で多忙
な日々を送られました。 この1年を振り返り、印象に残ったことについてお聞かせください。

【皇太子殿下】
この1年を振り返りますと、夏から秋にかけてこれまで経験のない大雨が各地で記録され、また台風
が伊豆大島に痛ましい被害をもたらすなど、多くの自然災害が発生したことは、大変心の痛むことで
した。度重なる台風及び豪雨により亡くなられた方々に心から哀悼の意を表しますとともに、ご遺族
と被災された方々にお見舞いを申し上げます。被害からのできる限り早い復興をお祈りしております。
また、このところの大雪によって地域が孤立したり、各地で被害が出ていることも心配しております。
昨年後半には、宮城県、福島県、岩手県を雅子と共に訪問しましたが、東日本大震災の被災者の方々
が、まだまだ大変なことが多い中でも支援を受けながら、これらの困難に立ち向かい、前向きに生活
や生産の場の再建に取り組んでこられている様子を心強く思いました。
東北の方々は今年も、雪の多い厳しい冬を迎えています。厳しい環境の中ではありますが、これから
も関係者の努力により1日も早く復興が進み、多くの被災者の方々の生活が改善され、安心して暮ら
すことができるよう、被災された方一人一人の幸せとご健康を祈りながら、雅子と共に被災地の復興
に永く心を寄せていきたいと思います。
現在、日本社会は、様々な意味で転機を迎えています。この1年、国内で訪れた各地で諸課題を克服
するために、社会の中から前向きな取り組みが生まれていることを実感しました。
例えば東北の被災地において、地域ぐるみで高齢者や子育て層などを支援している仮設住宅を訪れ、
人々の優しい心の触れ合いを感じることができました。
また、全国障害者スポーツ大会では、大会参加者を支えるボランティアの方々の献身的な仕事ぶりに
心を動かされました。さらに山間地域の皆さんが協力して、里山の景観や伝統的な農法を保存し継承
しながら、努力されるなど地域活性化のために各地で様々な取り組みが行われていました。
若い方々との交流でも印象深いことがありました。
昨年8月には震災を乗り越え、自らの力で復興プロジェクトを企画・実行し、未来を創造しようと取り
組んでいる「OECD東北スクール」の中高校生にお会いし、その熱意に強い印象を受けました。
また昨年来約850名の青年海外協力隊員とお会いしましたが、開発途上国での草の根協力のために派遣
される若者たちの志気の高さを実感し、若い人たちの将来に向けた前向きで積極的な気持ちを感じるこ
とができ勇気付けられました。同時に、途上国の現場に入り現地の人々を指導し、自立できるようにす
るという協力隊の在り方は、日本の海外への技術協力の良い例であると思います。
これらはほんの一部にすぎませんが、各地で将来に目を向け社会の絆を大切にした、多くの取り組みが
地域に根付いてきております。これからも、若者、女性、高齢者、障害者を始め全ての人々が積極的に
社会に参加し、しっかりと手を携えて他者に対していたわりの気持ちを持ち、助け合いながら活力のあ
る社会を構築していっていただければと思います。
今月の初めからロシアのソチで冬季オリンピックが行われており、連日のように放映される世界最高レ
ベルの競技に魅了されつつ、選手一人一人のこれまでの努力と苦労に思いをはせております。
日本の選手もよく頑張っており、これまでの健闘をたたえたいと思います。
昨年9月には、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催が決まりました。
日本におけるオリンピック・パラリンピックの開催は、子供たちに夢を与え日本の社会が将来に向けて
活力を得ていくきっかけになればと思います。
私自身は前回の東京オリンピックの時は4歳でしたが、馬術競技などを観戦に行ったり、閉会式に出席
した思い出がありますし、世界各国から集う選手を見て子供なりに世界との出会いを感じたことを記憶
しております。6年後の東京オリンピックを目指して、我が国を含む世界各国の選手が研鑚を積む機会
となるとともに、世界の人々から喜ばれる大会となることを心から願っております。
また昨年6月には、富士山が世界文化遺産に登録され、12月には和食が日本人の伝統的な食文化として
ユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、日本の自然、伝統や文化は、国際的にも認められてきており
ます。
近年、外国から日本を訪れる観光客は増えていますが、特に東京オリンピックが開催される2020年に
は外国からも多くの観光客をお迎えすることになります。
多くの外国のお客様に我が国の文化や風土に親しんでいただけるよう、国民の皆さんが力を合わせてい
かれることを願っております。
昨年3月には、ニューヨークの国連本部で開催された「水と災害に関する特別会合」において、国連
「水と衛生に関する諮問委員会」の名誉総裁として基調講演を行い、我が国の災害の歴史を振り返りつ
つ、災害の歴史を伝えていくことの重要性とそこから導かれる教訓についてお話しいたしました。
その後もフィリピンの台風を始め各地で災害が続く中、昨年11月、国連大学で行われた「生態系を基盤
とした防災・減災」と題する国際シンポジウムを聴講し、防災や減災を念頭において自然環境を守り、
自然と共生していくことが大切であることを改めて認識いたしました。
世界においては地球温暖化や生物の多様性の減少、自然災害、貧困や食糧不足などが現実の問題として
進行するとともに、一部の国や地域では武力紛争が継続し、子供を含む多数の犠牲者や難民
が発生しております。こうした中で、紛争を予防し貧困を克服していくとともに、環境破壊や自然災害
を防ぎ、将来にわたって持続可能な開発を達成することが、求められているように思います。
昨年11月にはヘレン・クラークUNDP総裁にお会いし、これらの諸問題への国連の対応について、お話を
伺いました。私が取り組んでいる「水」の問題は、こうした様々な課題に密接に関連し、その解決に向
けて有益な視点を提供できるものと思います。
これからも「水」の問題を切り口として、世界が直面する諸課題に関心を払っていきたいと思います。
また昨年4月には、オランダ王室からご招待を頂き、オランダのウィレム・アレキサンダー国王陛下の
即位式に雅子と一緒に参列いたしました。
6月には日本スペイン交流400周年の名誉総裁としてスペインを訪問し、スペイン王室及び政府の関係
者から心のこもったおもてなしを頂いたのみならず、支倉常長一行の子孫といわれる、ハポン姓の人が
多いコリア・デル・リオ市では、炎天下にもかかわらず多くの市民の皆さんに温かく迎えていただくとと
もに、地元の小学生から、東日本大震災からの復興の願いを込めた日本の歌の合唱をプレゼントしてい
ただくなど、人との温かい交流を通じ、心に残る訪問となりました。
12月には融和の精神をもとに、長きにわたる困難な活動を経て、平和裡にアパルトヘイト廃止を果たし
たネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領の追悼式に出席しました。
この訪問を通じ、民主主義や人権の尊重など普遍的な価値を体現したマンデラ元大統領への尊敬の念を
深めるとともに、アフリカを始めとした各国の大統領、首相、首脳経験者、王室の方々など多くの方に
お会いすることができました。
マンデラ元大統領の自伝である「自由への長い道」には、「あらゆる人間の心の奥底には、慈悲と寛容
がある。肌の色や育ちや信仰の違う他人を、憎むように生まれついた人間などいない。人は憎むことを
学ぶのだ。そして憎むことが学べるのなら愛することだって学べるだろう。愛は憎しみよりも、もっと
自然に人の心に根づくはずだ。人の善良さという炎は見えなくなることはあっても消えることはない」
というくだりがありますが、心を打つ言葉だと思います。
また本年は、日本とスイスとの国交樹立150周年に当たり、名誉総裁としてスイスとの交流にも携わる
ことになります。今年も各国との親善関係が深まるよう、国の内外で多くの方々と交流することを楽し
みにしております。
最後になりますが、昨年6月には結婚20周年を迎え、20年前の結婚の儀を始めとする諸行事を感謝の
気持ちのうちに懐かしく思い出すなど、この1年も大変感慨深い年となりました。
この20年、国民の皆様に私たちを温かく見守っていただいていることに改めて心より感謝いたします。

――問2
雅子さまは療養生活に入られて10年になりますが、昨年は11年ぶりの外国公式訪問となるオランダ訪
問に加え、被災3県を訪問されるなど、活動の幅を広げられました。
殿下のお気持ちと最近の雅子さまの体調や今後の見通しについてお聞かせください。
愛子さまは4月には中学校に進まれます。愛子さまの小学校生活を振り返ってのご感想と、今後の教育
方針についてどのような考えをお持ちでしょうか。

【皇太子殿下】
この10年を振り返ると、雅子は病気の治療を続ける中で体調をその都度整えながら、公私にわたって
できる限りの活動をするための努力を続けてきました。そうした中で昨年4月末に行われたオランダ
のウィレム・アレキサンダー国王陛下の即位式への参列のため、二人そろってオランダを訪問できたこ
と、また昨年後半には、宮城県、福島県、岩手県の被災地を一緒に訪問できたことを大変うれしく思
っております。
雅子は、訪問と現地での行事出席の実現に向けて、体調の調整にとても気を使ったと思います。
しかし本人の努力も実り、無事に訪問を終えることができました。以前にもお話ししましたが、オラ
ンダ王室からのご配慮も頂きこうした訪問を実現できたことは、雅子にとっても一つの自信になった
ように思います。
このほか昨年は、東京で行われた障害者スポーツ大会の開会式や皇居宮殿での文化勲章のお茶会など
にも二人そろって出席することができました。
このように、雅子は確かに快方に向かっておりますが、これですぐに活動の幅が広がるわけではない
と思います。お医者様からもご助言を頂いているように、体調を整えながらまずは、できることから
少しずつ時間を掛けてやっていってほしいと考えております。
国民の皆様より、私たちに対して温かいお気持ちを寄せていただいておりますことに、改めて心より
感謝の気持ちをお伝えいたします。
また、愛子がもうすぐ初等科の卒業式を迎えるのかと思うと、大変感慨深いものがあります。
6年前、一緒に入学式に出席したことが昨日のことのように思い出されます。
愛子はこの6年間、多くのことを学びました。また勉強だけでなく友達にも恵まれ、クラブ活動など
課外活動を通じ、幅広い経験と多くの仲間を得ることができたと思います。
昨年夏の沼津海浜教育の際には、500メートルの距離泳を完泳するなど、随分たくましくなりました。
昨秋の運動会では、6年生が初等科生活の集大成として全員で行った組体操に参加し、見事なピラミ
ッドを創り上げるなど、友達と協力して演技をやり遂げたことは、本人にとっても良い思い出となっ
たと思いますし、初等科を卒業してもこのような心に残る思い出を大切にしてほしいと思います。
愛子はこの春から学習院女子中等科に進学することとなりますが、これから、より多くのことを勉強
し、社会と接する機会も多くなると思います。
愛子には知識を吸収し、さらにそれを社会で実践していくために、自分で考え行動できるようになる
とともに、周囲への感謝の気持ちや配慮を大切にしながら、健やかに育ってほしいと思います。
両陛下には、雅子の体調をお気遣いいただき、そして、愛子の成長を温かくお見守りいただいている
ことに心より感謝申し上げております。
また、国民の皆様に温かく心を寄せていただいておりますこと、多くの方に愛子の成長を支えていた
だいておりますことに心より感謝しております。

――問3
天皇陛下は昨年傘寿を迎えられ、皇后さまも今年80歳を迎えられます。
両陛下が始められた「こどもの日」と「敬老の日」にちなむ施設訪問は、来年から皇太子ご夫妻、
秋篠宮ご夫妻に引き継がれることになりました。
公務については、殿下は過去の記者会見で「時代に即した公務を考えていく必要がある」と述べら
れました。
両陛下の公務を引き継がれるにあたってのお気持ちと、新しい公務に対するお考えをお聞かせくだ
さい。

【皇太子殿下】
公務についての考えにつきましては、以前にも申しましたけれども、過去の天皇が歩んでこられた道
と、天皇は日本国、そして国民統合の象徴であるとの日本国憲法の規定に思いを致して、国民の幸せ
を願い、国民と苦楽を共にしながら、象徴とはどうあるべきか、その望ましい在り方を求め続けると
いうことが大切であると思います。同時に、これまで行われてきている公務を踏まえつつ将来にわた
り生じる日本社会の変化に応じて、公務に対する社会の要請に応えていくことが、重要であると考え
ております。
天皇、皇后両陛下には、これまで毎年、こどもの日、敬老の日及び障害者週間の前後には、関連施設
をご訪問になり入所者に心を寄せられ、また多くの関係者をねぎらってこられました。
このような両陛下のお気持ちを体して、私たちも心を込めてこの施設訪問を受け継がせていただきた
いと考えております。
我が国社会は少子高齢化、地方の活性化、環境・エネルギー問題や防災対策を始め様々な課題に直面
しています。
私としては高齢者や障害者の方々、子供たちを取り巻く環境や、日本が直面してきた災害の歴史や、
それに対する対応などを始めとして、日本社会が抱える諸課題や、それに応じた社会の変化を知り、
国民の皆さんが日々どのような苦労をし、また、それらを克服するためにどのように取り組んでいる
かを学ぶように心掛けております。その際、そうした多くの方々の苦労を心にとどめるとともに課題
を抱えながらも前向きに努力されている方々を少しでも励ますことができればと思っております。
また同時に、世界各国との相互理解を深めていくことが大切だと思いますので、文化交流や国際親善
の面でもお役に立てればと思っております。今後とも常に学ぶ姿勢を忘れずに、世の中のためにでき
ることを心掛けてやっていきたいと思います。

――問4
昨年は、皇室の活動と政治の関わりについての論議が多く見られました。
天皇陛下は記者会見で「問題によっては国政に関与するのかどうか、判断の難しい場合もあります」
と述べられました。殿下は、皇室の活動と政治の関わりについてどのようにお考えになっているのか
また心がけていることがあればお聞かせください。

【皇太子殿下】
日本国憲法には「天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有
しない」と規定されております。
今日の日本は戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、現在、我が国は平和と繁栄を享受して
おります。今後とも憲法を遵守する立場に立って、必要な助言を得ながら事に当たっていくことが
大切だと考えております。

――問5
宮内庁は昨年11月、天皇・皇后両陛下のご意向を受け、陵を従来よりも縮小し、400年ぶりに火葬を
導入すると発表しました。
殿下も了承されているとのことですが、この見直しについての殿下のお考えをお聞かせください。
また両陛下、秋篠宮さまとは、どのようなお話をされたのでしょうか。

【皇太子殿下】
天皇陛下には、皇室の歴史の中に御陵の造営や葬儀に関し、人々に過重な負担を課することを望ま
ないとの考え方が古くよりあったことに思いを致され、御陵やご葬送全体についても極力国民生活
への影響の少ないものとすることが望ましいとのお気持ちをお持ちであり、同時に、これまで長き
にわたる従来の皇室のしきたりはできるだけ変えずに、その中で、今という時代の要請も取り入れ
ていくことを心掛けていらっしゃいます。
火葬の導入や御陵の縮小についても、こうしたお考えを踏まえたものであり、このような両陛下の
お気持ちについては以前より伺っており、私も秋篠宮も両陛下のお気持ちを尊重しておりますし、
また私も両陛下と同じように考えております。

――関連質問1
この度はおめでとうございます。
先ほどの殿下のご回答の中で、国内外の様々な人と交流をしていきたいというお話がありました。
それで、この1年を振り返ったお話の中でも若い方々との交流を始めとした殿下の交流の話があり
ましたが、殿下におかれましては日々の公務において、何か人と接する時に心掛けていらっしゃる
ことがあれば教えていただこうかと思うのですが、いかがでしょうか。

【皇太子殿下】
様々な場面で様々な方と、小さいお子さんから年配の方まで年齢も様々で、また、それぞれやって
いらっしゃることも異なる皆さんと、お会いする機会が私もありますけれども、やはり、皆さんが
どのような活動をされているか、そしてその活動に対してどういうふうな思いを持っておられるか
そういうことをできるだけ克明に伺うことができればといつも思っておりまして、そのような観点
から、できるだけ多くのことが伺えればと、常に思ってそのことを心掛けてはおります。
ともかく皆さんお会いする方々は、お会いする時間もまちまちですけれども、その限られた時間の
中で、できるだけ多くのことを一人一人の方から引き出していくことができれば、それは最終的に
は私自身にとっても大変大きな糧となると思っております。

――関連質問2
私的な外国訪問についてお尋ねいたします。
平成22年2月に公表された東宮職医師団の見解では、負担が少なく期間も長くない私的な海外訪問
は、妃殿下の治療の面から効果的との指摘がありました。
ご一家の海外ご訪問は平成18年以降ありませんが、雅子さまのご活動が増え、愛子さまも中学校へ
進まれる中、ご一家での外国訪問についてどのようにお考えでしょうか。

【皇太子殿下】
確かに、おっしゃるように雅子の状況も少しずつ良い方向には向いてきていると思います。
それから愛子も、この4月からは中学に進むように、だんだん大きくなってきております。
やはり雅子にとっても、外国訪問が治療上も良いのであれば、そしてまた、愛子にとっても視野を
広めるという意味で外国の地を見ておくことが良いのであれば、様々なことを考えて、今後とも、
どのような外国訪問ができるかということをいろいろ考えていく必要があると思います。
実際、私たちもそのようなことをいろいろ考えているところではあります。



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