筑紫の国の片隅で…

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5回目の日露首脳会談について

安倍総理は、プーチン大統領の招待を受けてソチオリンピックの開会式に出席したあと、8日(日本
時間)夜、プーチン大統領と5回目となる首脳会談を行いました。
今回、北方領土問題解決に向けての進展はありませんでしたが、平和条約締結交渉を進めるために、
首脳間の政治対話を促進することが重要だ、という認識が改めて確認されています。
長年停滞していた北方領土問題を、現在の日本には一挙に解決する手段が無いのが現実ですから
時間がかかっても日露関係を良好なものとし、一つひとつ問題を乗り越えていくしかないでしょう。
そのために安倍総理は、様々な努力をされているのだと思います。

        日露首脳会談 2月9日01

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2014年2月11日 「ロシアの声」より

安倍首相のソチ訪問、首相の立場強化にロシアは歓迎

       日露首脳会談 2月9日05

日本の安倍首相がソチ冬季五輪の開幕式に出席したことについて、モスクワ国際関係大学のドミトリ
ー・ストレリツォフ教授は、首相の国内での政治的地位も国際舞台でのそれも強化することにつなが
るとの考えを示している。
ストレリツォフ教授は、安倍首相はソチを訪れることで、西側の一連の首脳が行なった五輪開幕式の
ボイコットを支持しない姿勢をはっきり示したことに注意を喚起した。
日本は西側社会のメンバーおよび米国の同盟国として、彼らが西側諸国でとらえ、グローバルレベル
で行なっている民主主義推進や人権擁護の政策を無視するわけにはいかないはずなのだが、ストレ
リツォフ教授は、安倍首相に今、より重要なのはグローバルな問題ではなく地域的性格を持った問題
のほうだと指摘し、次のように語っている。
「安倍首相はいま、かなり複雑な状況を抱えている。日本は事実上、孤立状態を囲っている。たとえ
ば中国、そして本来であれば同盟国となりうるはずの韓国との関係がそうだ。この他、今日本は経済
的立場を失いつつあり、以前のように開発援助の主たるドナーとして、積極的にこの地域の経済生活
に参加することが叶わない。このため安倍氏には、外交政策において目に見える形での成功が必要な
のだ。これはなによりもまず、アジア太平洋地域においてだ。しかも首相に就任した際に、安倍氏は
最優先課題のひとつに、隣国との関係の正常化を挙げている。」
ストレリツォフ教授は、安倍氏のアジアの外交コンタクトにおいてロシアとの関係は現在、最重要と
はいかないまでも、最も重要な相手国のうちのひとつになっていると捉えている。
中国との係争諸島をめぐる軋轢悪化では、これ以上どうしようもないことは明らかだ。昨年末に実施
された日本の首相の靖国神社参拝は、首相が対中関係にさじを投げたことを証拠付けている。
この理由も手伝って、今、安倍氏にはロシアとの関係を少しでも前進させる用意があるところをアピ
ールすることがとても重要なのだ。
だがストレリツォフ教授は、日本国内には中国に対抗するプレーのなかで、ロシアを駒として使うこ
とはできないという認識がしっかりあると捉えている。ロシアはそうした方策はとらないし、今まで
に幾度もロシアにとっては、中国も日本も同じように重要であることをわからせようとしてきたから
だ。ストレリツォフ教授は、それでもロシアとの関係発展は、日中関係にもある程度前向きな影響を
及ぼす可能性があるとの確信を表す。
安部氏にとっては日本とロシアが国際政治の一連の問題で、また地域安全保障政策、北朝鮮の核開発
プログラム問題において、その立場を同じくしていることも重要なのだ。
安部氏のソチ訪問から得られた配当金はこれには終わらない。もちろん、プレスに漏れた内容から察
すると、残念ながら日本社会が日ロ関係における重要な問題としてとらえている「北方領土」問題に
関しては、何の突破口も開けなかった。双方は、今回も原則的な意見の相違を確認するに終わってい
る。だが重要なのは、プーチン氏も安倍氏もこのテーマについて、積極的な対話を行なう姿勢を確認
したことである。ストレリツォフ教授は、安倍氏とプーチン氏が顔をあわせた事実自体が重要だと指
摘して、次のように語っている。
「両首脳の会談は、信頼に満ちた雰囲気の中で行なわれており、これは形式にとらわれない個人的な
関係の強化を促した。この会談は一種の『ノータイ外交』であり、そのなかでは秋田県知事から贈ら
れた、プーチン大統領のお気に入りの犬、「ゆめ」についての話もでた。そして、こうした会談がも
たれたという事実そのものが、具体的な成果や合意よりもずっと大事なのである。とはいえ、現段階
での経済協力、文化、人道交流、国際舞台における協力は文句なしにポジティブなのだが。つまり両
首脳には話し合うテーマもあり、日ロ関係が拡大している証拠を世界にアピールするものもあるとい
うことになる」
このほかにストレリツォフ教授は、安倍氏にとってはソチで日本の五輪代表団と面会し、成功を祈っ
て声援を送ったことも大事だったはずだと語る。
この場面はテレビで放映され、彼の個人的イメージアップに一役買った。そしてこれが実はロシアに
も重要なことであることは指摘に値する。
ロシア人外交官、政治家はここ近年、毎年のように首相の変わる日本とは、ともに政策をたて何らか
の重要な事項について合意に達することは、あまりにも困難だと幾度もこぼしてきた。
こうしたことから安倍氏の立場が強化されることで、日ロの対話はより見通しの聞く、安定したもの
になりうる可能性がある。

(イリナ イワノワ)

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2014年2月10日 NewSphere(ニュースフィア)より

北方領土問題後回しで、日ロ関係スピード改善? エネルギー利害が要因

安倍首相は8日、冬季オリンピックが開催されているロシアのソチでプーチン大統領と会談した。
日ロ首脳の会談はこの13か月間で5回目である。プーチン大統領は安倍首相を暖かく迎えた。
        日露首脳会談 2月9日03

【プーチン大統領の歓迎ぶりは】
会談の場に到着した安倍首相の車をプーチン大統領と共に出迎えたのは、もうじき2歳になるメスの
秋田犬だったとロシアの国有通信社RIAノーボスチは伝える。「ゆめ」と名づけられたこの犬は、
2012年7月にモスクワを訪れた際、安倍首相が犬好きのプーチン大統領のもとに連れて行ったものだ。
当時生後3か月だった小犬は、東日本大震災で壊滅的な被害を受けた日本に対するロシアによる復興
支援への感謝のしるしとして、秋田県からプーチンに贈られたのだ。

【会談の内容は】
RIAノーボスチによれば、日ロ両首脳はもっぱら経済協力の問題を中心に話し合ったという。
これは両首脳が、意見の分かれる北方領土問題の議論を専門家に委ねたためだとプーチン大統領の
スポークスマンは語っている。
ロイターは会談後の安倍首相の会見について報じている。これによると日時は未定だが、プーチン
大統領が秋に日本を訪問することで2人は合意したという。
プーチン大統領は2005年に大統領として、2009年には首相として日本を訪れている。

【安倍首相の平和条約締結への意欲】
第2次世界大戦の終結間際にソ連は北方領土を占領したが、この北方領土をめぐる争いが日ロ間の
貿易を阻害してきたとロイターは見る。
ロシア政府が、貿易問題のブレークスルーは平和条約次第だと語ったというのだ。安倍首相は会談
後の会見で「平和条約の締結は最も困難な課題であり、歴史的なミッションだが、我々はこの問題
を次の世代に先送りしたくない」と述べている。

【エネルギー貿易をめぐる日ロ両国の利害】
ロシアからの原油輸出は、東シベリア・太平洋石油パイプラインによってアジア中心へと方向転換
しつつある。ロシアはヨーロッパ向けの原油とガスの供給をアジアに振り向け、今後20年で少なく
とも倍増させる計画だとロイターは報じている。
これは2011年の被災以後、原発の代替用として大量の化石燃料を輸入しなければならなくなった
日本にとっても、好機の到来であるとロイターは伝える。
日本は今や、世界で出荷されている液化天然ガス(LNG)の1/3を消費しているのだ。

日ロ両国の関係改善はスピーディーで、日中間における緊張の高まりとは対照的であると、各紙は
述べる。安倍首相は6月にソチで開かれるG8首脳会議でもプーチン大統領と会談する予定だ。

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平成26年2月9日 外務省HPより

日露首脳会談(概要)
        日露首脳会談 2月9日02

2月8日ソチオリンピック出席のためロシア・ソチを訪問した安倍総理は、ソチ郊外にあるプーチン
ロシア大統領の公邸において、14時10分(現地時間)から約1時間会談、引き続き15時25分から
16時半まで非公式の昼食会を行った。
なお総理の公邸到着時、プーチン大統領は一昨年秋田県知事が東日本大震災の際の支援に対する
感謝の念を込めて寄贈した秋田犬を連れて総理を出迎えた。
安倍総理就任以降、プーチン大統領との会談は5回目。ファーストネームで呼び合うなど非常に
和やかな雰囲気で行われ、首脳間の個人的信頼関係を一層強固にするものとなった。

1.冒頭発言
(1)プーチン大統領から、総理のソチ五輪開会式出席に感謝する旨述べ、日本とロシアは自然な
 パートナーであり、政治・経済等あらゆる分野での関係発展により難しい問題の解決のための
 良い環境ができている旨述べた。
(2)安倍総理から、開会式は素晴らしかったと賞賛し、競技会場に日本の技術が使用されているこ
 とは喜ばしい、ウラジーミルが心血を注いだ五輪開催を心から祝福したい旨述べた。
 また、昨年は4回の首脳会談を重ね、両国関係に新たな1ページを開いた、本年も日露関係を更に
 飛躍させるよう共に取り組みたい旨述べた。
(3)プーチン大統領から、2020年の東京五輪招致成功に祝意の表明があるとともに、ソチ五輪の準
 備に向けた協力に感謝する、来訪いただいたことに感謝する旨述べた。
(4)安倍総理から、東京五輪招致に対する協力への感謝を述べた上で、2011年大震災でフィギュア
 スケート世界選手権を日本で開催できなくなり、ロシアで開催された際の会場での日の丸掲揚と
 日本へ捧げる歌に感謝する。今回、日本選手団はその感謝の気持ちを込めて、開会式で日本と
 ロシアの旗を振って入場した旨述べた。

2.日露関係
(1)政治対話
安倍総理から、6月にソチで開催されるG8サミットの成功に向け協力する意向を伝達し、総理がG8
に出席する際にはプーチン大統領との間で会談を行うことで一致した。
また両首脳は、プーチン大統領の訪日を、秋に実施することで一致した。
(2)日露経済
プーチン大統領から、昨年の両国間の貿易額が伸びていること、様々な分野で関係が進展している
ことを、個別案件に触れながら述べた。
安倍総理から、プーチン大統領が昨年の年次教書で極東開発を重視している旨述べたことに触れ
極東におけるエネルギー、医療・農業・漁業等における協力について意見交換を行った。
さらに総理から、極東に限らず医療・省エネ・都市環境・運輸・中小企業等での日露協力は、ロシア
国民の生活を一層豊かにする旨述べ、既にスマートシティやコジェネレーション、がん治療設備等の
プロジェクトが進みつつあることを紹介した。またエネルギー関連プロジェクトについても言及した。
さらに安倍総理から、昨年12月の茂木経済産業大臣の訪露、3月に日本で行われる予定の日露投資
フォーラムに言及し、4月の岸田大臣訪露時に貿易経済日露政府間委員会が行われ、その際、
経済ミッションも同行する予定である旨述べ、しっかり成功させていくことを確認した。
プーチン大統領からは、農業・鉄道・インフラ等の分野の関係閣僚、企業のトップを日本へ派遣して
具体的プロジェクトを進めたい旨述べた。
(3)平和条約締結問題
安倍総理から、プーチン大統領が昨年10月のバリAPEC後の記者会見で、経済分野等の日露協力の
進展が平和条約締結を夢見るだけでなく、それに向けた実際の作業を行うための条件を創り出すと
述べたことを引用しつつ、平和条約締結交渉を具体的に進めたい旨述べた。
その上で先般の次官級協議、ミュンヘン安全保障会議の際の日露外相会談でのやりとりも踏まえつ
つ、今後の交渉の進め方につき意見交換を行った。
プーチン大統領からは、次官級協議の結果については報告を受けているが、引き続き議論を重ねて
いく必要があると考えている旨述べた。
さらにプーチン大統領は、話し合いの前提となる両国の関係は全体として良い方向に向かっている。
簡単ではないが解決に向けてしっかり議論していきたい、そのためにも首脳間のコンタクトをこの
ペースで続け経済等の交流を進めることが重要であると強調した。
(4)人的交流
安倍総理から、「日露武道交流年」の行事リストをプーチン大統領に手渡し、11月にモスクワで予
定される日本武道館のロシア派遣事業へのプーチン大統領の出席を要請した。
プーチン大統領は行事リストを興味深く見ていた。
また安倍総理から、昨年10月のバリAPECの際の首脳会談において言及した両国間の留学生数を
2020年までに5倍に増やすとの目標に資するため、日露の大学間交流プログラムの構築支援を新た
に行う旨伝えた。
(5)安全保障
安倍総理より、日露「2+2」で合意されたテロ・海賊対処の共同訓練が、早速、昨年12月に舞鶴で
実施されたことを紹介した。また日本が「積極的平和主義」の立場から、地域と世界の平和と安定
にこれまで以上に積極的に貢献していくに当たって、ロシアは重要なパートナーである旨述べた。
その際に、同席の谷内国家安全保障局長を紹介した。
プーチン大統領は、大きく満足気に頷きながら聞いていた。

3.国際場裡における協力
安倍総理より、日露間ではアフガニスタンの薬物対策に関して、共同プロジェクトを実施してきてい
るが、アフガニスタンからISAFが撤退した後の「ポスト2014」を見据え、今後中央アジアにおける
国境管理や薬物対策等について日露協力を検討していくことを提案し、プーチン大統領は、これは
極めて重要な問題であると述べ賛同した。

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平成26年2月8日 首相官邸HPより

内外記者会見

        内外記者会見08

ソチオリンピック、パラリンピック。誰もがワクワクする、4年に一度の「眠れない日々」が、いよ
いよスタートしました。
まずもって、この大会を成功裏に開催された関係者の皆さん、ロシア国民の皆さんに心からのお祝い
を申し上げます。そして私をご招待いただいたプーチン大統領に、お礼を申し上げたいと思います。
昨日、国会そして国民の皆さんのご理解をいただいて、ここソチを訪問し、開会式に参加を致しまし
た。日本選手団は大ベテラン41歳の主将葛西選手から、中学3年生15歳の平野選手まで、総勢113名。
しかも、その6割が女性選手です。小笠原選手が掲げた「日の丸」を先頭に、開催国ロシアに敬意を
表して日露両国の国旗を手に入場しました。その日本選手団の堂々たる姿。世界各国の首脳たちと共
にその姿を見ながら、私は、大変、誇らしく思いました。
選手一人ひとりが、この4年間、誰にも負けない厳しい練習を、積み重ねてきたに違いありません。
その自信と日本代表としての誇り。そして何よりも日本からの熱い応援。これらを胸に最高のプレイ
を見せてくれることでしょう。
「頑張れば、夢は叶う」これまでの血のにじむような努力を実らせ、世界の檜舞台で大きな結果を出
してほしいと思います。そして、日本中に、夢と、希望と、勇気を、与えてほしいと願っています。
その願いを込めて、これから決戦の場に向かう日本選手全員に、心からのエールを送ります。
今夜は、フィギュア・スケート団体戦の女子シングル・ショートプログラムに浅田選手が登場します。
土曜日ですから、テレビの前で夜更かしをされている方も多いことでしょう。会場で、皆さんの分も
あわせて、精一杯、応援したいと思います。
ソチでの日本選手たちの熱い健闘が、「2020年」の成功につながっていくはずです。それまでに、
「Sport for Tomorrow」で、日本から世界100か国1千万人以上に、オリンピック精神を広めて
いきたいと思います。
プーチン大統領とは5回目の首脳会談を行いました。
プーチン大統領からは、私の出席に対する感謝する旨述べ、昼食会をはさんで、個人的な信頼関係の
下、非常によい雰囲気で胸襟を開いた会談となりました。
日本とロシアは、「最も可能性を秘めた」二国間関係だと、私はかねがね申し上げてまいりました。
日本は、ロシアのエネルギー産業の発展に大きく貢献しています。ものづくり、和食や医療など様々
な分野で、ロシアの皆さんは日本に注目しています。ロシアと日本は互いが互いを必要としています。
共に大きく繁栄する「可能性」に満ちているともいえます。
しかし、日本とロシアとの間では、戦後68年を経てなお、平和条約が締結されていないという厳しい
現実があります。
二国間にいまだ眠っている大いなる「可能性」を開花させるためにこそ、日本とロシアは一日も早く
困難な課題を解決をして、平和条約を締結しなければなりません。
6月のG8サミットの際には、ここソチで、再び、話し合う機会をつくりたいと思います。
秋には、プーチン大統領が日本にやってくることで一致を致しました。これまで築き上げてきた私と
プーチン大統領の個人的な信頼関係を、二国間関係の発展という次元へと、一段と高めていきたいと
思います。今年は、日露関係を一段と飛躍させる年にしてまいります。
さて、月曜日には来年度予算案の審議が始まります。今週成立した補正予算とあわせ、経済の好循環
を実現し、景気回復の実感を全国津々浦々にまでお届けする。そのためにも、一日も早い予算成立を
目指したいと思います。
日本の選手の皆さんが大活躍をし、そして表彰台にのぼる姿を見ることなくここソチを去るのは後ろ
髪をひかれる思いではありますが、日本に戻って眠たい目をこすりながら、テレビの前で応援したい
と思います。

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【質疑応答】

(NHK 原記者)
北方領土問題について伺います。ロシア側は、戦後、第二次世界大戦で北方四島はロシア領になった
という認識を堅持していますけれども、北方四島の帰属の問題を堅持して、その後平和条約を結ぶと
いう日本の立場はこのまま堅持していくお考えでしょうか。
また過去には二島先行返還論など、打開点を模索する議論があったかと思うが、こうした問題につい
てどのようにお考えでしょうか。
更に先ほどプーチン大統領が秋の訪問で一致したということですけれども、その際の成果としてどの
ようなことを考えていらっしゃるのか。また北方領土交渉の解決を、いつ頃までに成し遂げたいとお
考えでしょうか。

(安倍総理)
日本政府としては、ロシアとの関係をあらゆる分野で進め、日露関係全体の発展を図りながら、四島
の帰属問題を解決し平和条約を締結する、この基本方針のもとで粘り強く交渉に取り組んでいく考え
です。プーチン大統領より、次官級協議の結果について、報告を受けていると発言がありました。
引き続き、両国間で協議を重ねていくことで合意をいたしました。
プーチン大統領がこの秋に訪日されることになりました。昨年の私の訪露以来、大変テンポ良く進ん
でいます。このテンポ良く進んでいるこのスピード感を維持しながら、建設的で率直な意見交換を行
いたいと思います。いずれにせよ、この問題を次の世代に先送りしてはならないと思います。
日露両国民が心の底から信頼し合える関係を作り、両国の協力を飛躍的に発展させるためには、可能
な限り早期に解決を図っていかなければならないと決意をしています。

(インターファクス通信 ドミトリー記者)
周知の通り、北朝鮮の脅威に関連して、日本はミサイル防衛分野における努力を活発化させている。
ミサイル防衛分野に関する日本の計画に、中国というファクターも影響を与える、と考えても間違い
ではないか。私の理解では日本のミサイル防衛システムは、米国の進めるグローバルなミサイル防衛
システムの一部になろうとしている。ロシアはこれまでアメリカの計画に対して懸念を示し米国政府
に対し、このシステムがロシアに向けられたものではないという法的保証を要求した。
もし、同様の要求を行った際、日本はロシアに対してそのような法的保証を与えてくれるのか。

(安倍総理)
日本の弾道ミサイル防衛システムは、弾道ミサイルによる攻撃が行われた場合に国民の生命や財産を
守るという専ら防御的なものであります。
その背景には、北朝鮮の核・ミサイルの開発が、日本の安全に対する重大かつ差し迫った脅威となっ
ているという事実があります。
日本のミサイル防衛システムは、ロシアに向けられたものではないということは、日本の総理大臣と
してはっきりと申し上げておきたいと思います。
日本は国際協調主義に基づく「積極的平和主義」の立場から、日本が地域と世界の安定にこれまで以
上に積極的に貢献していくことを安全保障の基本方針としています。その観点から、ロシアは重要な
パートナーであり、引き続き安全保障分野の協力を発展させていきたいと考えています。

(時事通信 宮澤記者)
安倍政権の高い支持率の背景には、いわゆるアベノミクスによる「円安・株高」の傾向があったと思
いますが、米国や新興国の経済の先行きに対する懸念から、このところは「円高・株安」に振れてい
ます。現在の世界経済の情勢をどのように意識されていますでしょうか。
また、何らかの新たな対策をお取りになる検討はされてますでしょうか。
更に、マーケットでは安倍政権の成長戦略への期待が高まっていますけれども、6月に取りまとめる
新たな成長戦略の柱として、どのような具体策を考えていらっしゃるでしょうか。

(安倍総理)      
市場の動向や要因ということについては、総理大臣としてはコメントはしない方がよいと思います。
「三本の矢」の政策によって、日本経済は消費においても雇用においても間違いなく改善しています。
デフレ脱却に向けて着実に進んでいると確信しています。
昨年12月に発表された日銀の短観によってもあきらかに、企業、中小企業も含めて業況判断は改善し
ておりますし、先般発表された有効求人倍率、失業率についても改善していると思います。
こうした企業の収益の改善を賃金に結び付けていく、それによって、さらにまた経済の好循環に入っ
ていくことができるのだろうと思います。
賃金の上昇や雇用の拡大を、私たちは重視しているわけであります。その中において景気回復の実感
を、全国津々浦々に広めていかなければなりません。そのための今回の補正予算であり、本予算であ
ります。5.5兆円規模の補正予算であるが、早期に実行いたしまして、4月から消費税が5%から8%
に上がりますが、その反動減等影響を緩和し、現在の成長軌道に戻れるようにしていきたいと思って
います。
成長戦略については、昨年6月の策定以降、電力市場の自由化に向けた改革、再生医療を産業化する
ための改革、40年以上続いた米の生産調整を見直す「できるはずがない」とされてきた多くの改革を
しっかり取り組んで、結果を出そうとしています。
そして安倍政権の成長戦略は「進化する成長戦略」であり、これからがまさに正念場であります。
年央の成長戦略の改訂に向けて、さらなる構造改革に全力で取り組んでいく考えです。

(ロイター通信 ヘリテージ記者)
日本とロシアは、長年領土問題があり、当然、歴史的には第二次世界大戦中に敵対関係にあった。
それにもかかわらず、貴総理はプーチン大統領と5回の会談を行い、関係改善及び領土問題の解決に
向けて努力している。一方、日中関係は、領土問題、歴史問題のために緊張関係にある。
日中の首脳が会うことすらできない中で、日本とロシアは少なくとも問題解決に向けた努力をしてい
ることを可能にしている(日中関係との)大きな違いは何か。

(安倍総理)
私は、日露関係を「最も可能性に富んだ二国間関係」であると定義づけています。
そして、ロシアをアジア太平洋のパートナーとして重視しています。日露関係の強化は、両国の利益
に合致するのみならず地域の安定にとっても重要であります。日露両国には、こうした観点から対話
を重ね、協力を発展させていくことに利益を見いだしていると考えます。
今回の会談は、昨年4月の私のロシア公式訪問を皮切りに、私とプーチン大統領の5回目の会談とな
り、個人的信頼関係も強固なものになったと感じています。
今後、引き続き首脳会談を重ねて信頼関係を一層深めつつ、経済、安全保障等あらゆる分野でロシア
との協力を進め、関係を全体として高めていきたいと考えています。
確かに両国の間には平和条約が締結されていない、平和条約を締結していくという大きな課題があり
ます。この課題があるからこそ、私たちは信頼関係をつくり、両国の関係を発展させ、人的交流を重
ね、両国民間の理解を進めていきたいと考え、努力してきたわけであります。
平和条約締結という最も困難な課題、これは歴史的な課題と言ってもいいと思いますが、この歴史的
課題であるからこそ、私とプーチン大統領はその課題を解決していくという大きな歴史的使命を負っ
ていると思います。解決に向けて全力を尽くしていきます。
中国との間では、残念ながらこれまで首脳会談が実現してきませんでした。しかし、日中関係が最も
重要な二国間関係の一つであることには変わりはありません。
「戦略的互恵関係」の原点に立ち戻って、関係を改善していきたいと考えています。日中間では困難
な課題があるからこそ、前提条件を付することなく、率直に話し合うべきであります。
私は心からそう願っています。日本の対話のドアは常にオープンであり、中国にも同様の姿勢、態度
を期待しています。




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