筑紫の国の片隅で…

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「風立ちぬ」観ましたか?

「風立ちぬ」を観てきました。正直なところ、肩透かしを食らってしまいました。
ジブリお得意の手作業による、アニメーション作りはやはり素晴らしいものがあります。
空の色、雲の様子、風の捉え方、飛行する感覚、どれも宮崎監督ならではの描き方でした。
しかしながら、作品としては★3つ、凡庸としか言わざるを得ない。宮崎夢想物語とでもいうところか。
淡々と物語は進行し、テーマも曖昧模糊で、その終わりは物足りなさを感じずにはいられなかった。
宮崎アニメの魅力は、何といっても「元気」「一生懸命」「諦めない」というのが基本だと思っている。
主人公・堀越青年には葛藤が無いのである。「諦念」らしきものさえ感じさせる。
ま、見る人其々で感じ方が違うだろうから、細かな批評するのは止めておきます。
ただ、中学生以下の子供達には、理解するのが難しいと思います。ファミリーで楽しく見れる作品とは
言い難いですね。
なにやら、南朝鮮では公開すべきでないとの非難が喧しいようですが、例え彼等がこの作品を見たと
しても、殆ど理解不能だろうと思います。嫌がるものを無理に公開する必要は無いと思いますが・・・。

 

 

シネコンはこんな様子でした。全面ジブリです。すごい・・・。

 

向かい側もこんな感じでした。

 

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~2013年7月27日 日本経済新聞電子版より


 

(関原) 「アニメーションは子どものもの」という信念を持ち、
   当初はこの作品の映画化に難色を示していたそうだが。
(宮崎) 「模型雑誌に連載していた漫画を映画にしろと(鈴木敏夫)プロデューサーに言われた時は、
   どうかしている。できるわけがないと思った。なぜなら、この漫画はあくまでも、自分の道楽で
   描いていたものだったからだ。だが、分からないことに出会うのも子どもには必要という(スタ
   ッフの)言葉が映画化の後押しになった」
   「自分自身もそういう経験をした。子どものころ、僕は毎週のように映画館に行っていた。
   今とは違って映画を選んでいくのではなく、そこで上映している映画を見に行くという感覚だ
   った。『煙突の見える場所』(五所平之助監督)や『めし』(成瀬巳喜男監督)、小津安二郎監督の
   『お茶漬けの味』……。旅芸人が雨に降られて客が来ないとか、よく分からないけれど、生きる
   のも大変だなと思いながらトボトボと映画館から帰ってきた。(子供向けの)チャンバラよりも、
   こうした日本のモノクロ映画の方がはるかに深く今も心に残っている」

(関原) 監督は子どものころから飛行機好きで、堀越が設計した九試単座戦闘機(九試単戦)
   の写真を小学生の時に見て鮮烈な印象を受けたというが。
(宮崎) 「九試単戦を今から数年前、5分の1のサイズでラジコン(の飛行機)を作ってもらい、飛ばした
   ところ本当にきれいだった。この戦闘機は(主翼が途中から上に曲がる形をした)逆ガル翼。
   翼が下がっているから脚(着陸脚)が短く、空気抵抗が少なくて済む。一時、世界的に流行した
   もので、堀越はこれを絶対にやってみたかったと思う。
   九試単戦ができるちょっと前まで、(日本の飛行機は)イギリスフランス、ドイツの設計者に設計
   してもらうというレベルだった。優秀な技術者や努力している会社もあったが、日本型の飛行機と
   いうものを決定づけたのが堀越二郎と(映画で堀越の友人として登場する)本庄季郎だと思う。
   本庄は明朗、明晰で、自分のやってきたことを包み隠さず話す。一方、堀越は英国型の紳士という
   感じの人。とても頭がよく、分かりきったことを議論しても仕方ないという考えだったのではないか。
   実際の2人は仲がよくなかったかもしれないが、映画の中では友達にした」

(関原) もう一人のモデル、堀辰雄については。 
(宮崎) 「若いころに読んだが、実はピンとこなかった。古書店で見つけ、たまたま読み直した。繰り返し
   読むうちに『美しい村』『晩夏』はすばらしいと気づいた。堀辰雄は戦時中、(長野県軽井沢の)
   追分で過ごしていた。あの寒い追分の冬を過ごすとは、(病を得た)体のためという以上になんら
   かの覚悟があったのではないか。しかも戦争のせの字も一切書かず、干上がるのを覚悟して
   『大和路・信濃路』を書いた。そういうことがだんだん分かってきて、この人は線が細そうに見えて、
   ものすごく骨太で強い人だなと思った。
   この時代の人で一番自分に身近に感じられたのが堀越二郎と堀辰雄だった。堀越二郎の内面
   はおのずと堀辰雄になっていった」

(関原) 大正から昭和にかけての時代が舞台だが、あからさまな戦争場面は出てこない。
   戦争表現をどう考えているか。
(宮崎) 「堀越二郎の戦闘機が一番活躍したのが中国大陸。本庄の設計した爆撃機を援護するのに
   使われた。映画にするとなると、中国軍と空中戦をやることになる。
   中国や朝鮮半島全体(の人たち)がどういう感情を持つのか当然予測はつく。
   あの時代を描く時には避けて通れない問題だ。やらなければならないのであれば、やるしかない
   と思ってこの作品の制作に入った。
   (結果的に描かなかったのは)あえて避けたのではなく、(描くべきことは)その時代に自分の志に
   まっすぐ生きた人がいたということだった。
   堀越と堀辰雄の2人はインテリで、とんでもないところに(日本が戦争に)行くということを予感して
   いる。分かっていても一切そういうものとかかわらない生き方はできるのだろうか。僕は違うと思う。
   職業人というのは、その職業の中で精いっぱいやるしかないんだ」
   「まるで歴史的感覚をなくしたわけではありません、と言い訳するように、軍の行進の場面を入れ
   たりということはやめようと思った。歴史というものはそういうものだからとあいまいにしたり、零戦
   は強かったという表現をしたり。そういうインチキ映画は作らない。一生懸命やった人たちのことを
   描く覚悟をした」

(関原) 反戦主義でありながら、世界の戦記を読み、武器にも造詣が深い。
   鈴木プロデューサーは「矛盾の人」と監督を評している。
(宮崎) 「武器や鎧などそういうものに他人の3倍ぐらい興味がある。ただ飛行機マニアも戦車マニアも
   好きではない。例えば戦車に弾が当たるとどんな音がするのか、戦車に乗っている人と戦車を
   外から目の当たりにしている人とどちらが恐怖を感じるのか。僕はそういうことばかり気になって
   いた。確かに僕は矛盾に満ちているかもしれない。でも仕方がない。矛盾のない人間は、たぶん
   つまらない人だ」

(関原) 宮崎監督は昭和16年(1941年)生まれだが、戦中、戦後の思い出は。
(宮崎) 「物心ついた時から空襲警報が鳴っていた。ただ、昭和20年8月15日以前の日本というと、断片
   的でわずかな記憶しかない。敗戦後というと、敗戦の反省ばかり。
   お祭りの露天商も『日本が発明したのは亀の子だわしだけ』などと言っていた時代だ。
   戦前に整備された公園の動物の檻には落ち葉が積もり、滑り台は赤さびが浮いてかしいでいた。
   かつての栄華が干からびていた。そんな感じだったから、その後の高度経済成長にも、僕の中で
   は、どこかクエスチョンマークがついていた。東京タワーも大嫌いで、エッフェル塔の貧乏なマネを
   しやがって、と屈辱感しかなかった。昭和30年代が懐かしいなんて、ちゃんちゃらおかしい。
   あの頃が良かった、というのが僕にはない」
   「その一方で、戦前は灰色の世界だと長く思い込んでいたが、そうではなかったことに気づいた。
   民主的という意味では(戦前の日本を舞台にした)『ノンちゃん雲に乗る』に出てくる家庭の方が
   はるかに民主的。戦前、戦後とすっかり分けるのではなく、連続しているものなんだと考えるように
   なった。(今回の映画では)自分のおやじの世代の思いも入れているが、おやじより少し上の堀越
   二郎、堀辰雄の生きた時代とおやじの時代、そして今。(これまで自分の中では)ブツブツに切れて
   いた歴史の流れが(今回の映画で)つながったような思いがする」

(関原) 監督が敬愛の念を抱く小説家・堀田善衛。今回の作品ではその影響が色濃く出ている。
(宮崎) 「堀田さんは『空の空なればこそ』という随筆集で旧約聖書の伝道の書の『凡(すべ)て汝(なんじ)
   の手に堪(たふ)ることは力をつくしてこれを為(な)せ』を引用している。
   力を尽くせ、という言葉は単純ではあるが胸に刺さった。二郎の夢に出てくる、イタリアの飛行機
   製作者カプローニが二郎にたびたび『力を尽くしているかね?』という言葉をかけるが、やっぱり、
   どんな状況であれ力を尽くしてやった方がいいと思う」

(関原) 再びファンタジーを作る気持ちはあるか。
(宮崎) 「才能がある人間がいれば、今はやはりファンタジーを作るべき。しかも、今まで見たこともない
   ファンタジーを作らなければいけない時代が来ていると思う。
   僕が今の時代に向けて作るのなら『もののけ姫』だが、もうすでに作ってしまった。見たこともない
   ファンタジーを作るためには相当なインスピレーションと力がないとできない。
   それはハイ・ファンタジー(異世界を舞台にしたもの)ではなく、現実感のあるファンタジーだろう。
   (ストーリーが)ひっくり返ってひっくり返って何が本当なのか分からなくなりながら、単純化して
   いくようなもの。今の自分が作るのはちょっと無理だと思う」
   「以前は午前1、2時まで働いて、午前9時からまた仕事を始めることもした。だが今はできない。
   朝、2時間は体操など自分の体のために使わないと、とてもじゃないが、仕事に出てくる気力が
   なくなった。『ポニョ』の時より仕事を切り上げる時間も30分早くなった。限界だなということを今、
   痛切に感じている」
   「僕はアニメーター上がりの画工で、机に向かう作業をしていないと映画を作れない。
   画工は具体的に絵を描かないと意味がない。この登場人物はこの時、こういう表情をして、こんな
   セリフをしゃべる、と絵コンテに書いても本当のところは分からない。紙の上であっても実際に絵を
   (動画のように)動かしてみて初めて人物に血が通う。そうして、初めて登場人物のことが分かって
   くる。絵は他の人にまかせれば、と言われることもあるが、それは僕にとって映画をやめろと言われ
   るのに等しい。
   (新作の制作を終えた今、必要なのは)まず空っぽになること。最低でも半年はかかる。
   それから次を考えればいい」

(聞き手:文化部・関原のり子)

 

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~2013年8月12日 J-CASTニュースより
ジブリ「風立ちぬ」韓国公開が危機 ゼロ戦題材に「右翼映画」批判止まず
宮崎駿監督最新作「風立ちぬ」に、意外なところから逆風が吹いている。
韓国だ。公開直後からくすぶっている「右翼映画」批判がなかなか止まず、
一部からは公開取り止め説まで流れている。
「風立ちぬ」は、ゼロ戦の開発主任として知られる技術者・堀越二郎を主人公としたアニメ映画だ。
2013年7月20日の日本公開以来、興行収入は3週連続トップ、累計では早くも40億円を突破した。
興行収入150億を突破した前作「崖の上のポニョ」(2008年)に迫る今年最大級のヒット作になりそうだ。
ところが、韓国ネットなどでは日本公開の前後から、第二次世界大戦当時の戦闘機開発が描かれていることを理由に「この映画は『日帝時代』を賛美している」との思わぬ批判が出始めた。批判は宮崎監督の「歴史認識」にも及び、たとえば予告編などで、「かつて、日本で戦争があった」としていることに対し、
韓国紙「毎日経済」などが「日本が戦争を起こした、に変えねばならない」と主張するのがその典型だ。
宮崎監督は政治的にはリベラルな立場で知られ、「風立ちぬ」公開直前にも、安倍政権が目指す憲法
9条改正への反対、また慰安婦への賠償や領土問題への「譲歩」を主張するインタビューがスタジオ
ジブリの小冊子に掲載され、物議をかもした経緯がある。
今回の作品についても宮崎監督は、決して戦争を称揚するのではなく、あくまで技術者としての「夢」を
追い続けた主人公・堀越の姿を描きたいと説明している。そんな宮崎監督にとって、韓国からの反応は
不本意だったようだ。7月26日にはスタジオジブリに韓国メディアを招き、
「戦争の時代を一生懸命に生きた人が断罪されてもいいのかと疑問を感じた」
「堀越は軍の要求に抵抗して生きた人物だ。あの時代を生きたというだけで罪を負うべきだろうか」
と反論した。 しかし、韓国側からの攻撃はまだ止む様子がない。韓国内では、
「(『風立ちぬ』を公開するのなら)米国の原爆開発者ロバート・オッペンハイマーを主役に『爆弾裂けぬ』
なんてアニメを作って封切りすればいい。それなら見ものだ」
「徹底的に自分たちを被害者として描く、戦争の惨禍は描いてもその原因には言及しない、典型的な
日本国民用の自慰的映画だ」
「そもそもゼロ戦を開発した三菱重工業は、朝鮮人を徴用して働かせていた会社ではないか」
などといった批判が相次いでいるという。韓国の通信社「ニューシース」にいたっては、
韓国国民は、韓国での『風立ちぬ』上映中止を呼びかけるべきではないか」 
「映画のテーマだけでも上映を拒否するべき」 という声まであることを紹介している。
今のところ韓国では予定通り9月に封切りが行われる見込みで、映画情報サイトなどでも、公開予定
リストの中に「風立ちぬ」の名が確認できる。ただし詳細は発表されておらず、先行きはやや不透明だ。
 

 

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