筑紫の国の片隅で…

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

麻生副総理の「ナチス発言」 その2

昨日書いた中で、「批判するなら、その内容を読者が判断できるよう、読売のように発言の前後の要旨
などを掲載すべきでしょう」と書きましたが、あくまで【社説】の内容に関してのことです。
朝日は7月29日に伝えた記事では、麻生副総理の「ナチス発言」については、何も触れていません。
そして、8月1日に『麻生副総理発言、野党が批判 「発言撤回と辞職求める」』として、社民党の又市征治幹事長と共産党の志位和夫委員長の発言を紹介するとともに、海外の反応を伝えていますが、朝日としての意見は述べていません。そのかわりに「麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細」と題して、その内容を載せる
にとどめています。ところが、8月2日の社説において問題視し、批判したのです。
周りの様子を伺いながら自分の意見を後出しするという、姑息なやりかただと思います。

このことに関する産経新聞の記事が本質だと思います。

 

~平成25年8月3日 産経新聞【産経抄】より
朝日新聞など一部メディアが繰り広げている「麻生太郎副総理ナチス発言」祭り。(一部略)
きのうの朝日新聞を見ると、1、2面と政治、社会面、それに社説まで動員しての大騒ぎである。
▼麻生氏は7月29日、都内で開かれたシンポジウムで「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法
 変わっていた。誰も気がつかないで変わった。あの手口を学んだらどうかね?」と発言した。
 確かに字面だけをみれば、あたかもナチスの手法を称揚しているようにみえる。
 (中略)
▼首相経験者であり、しかも政権の柱である副総理として軽率極まりない。
 ただ、彼の肩を持つ義理はないのだが、前後の発言を詳しく点検し、当日会場にいた記者や傍聴者
 の話を聞くと、だいぶ様子が違う。
▼討論者の一人として参加した麻生氏は「(憲法改正は)喧噪の中で決めないでほしい」と改正積極派
 が多い聴衆に向かって何度も繰り返している。
 「ナチス発言」も彼特有の皮肉な口調で語られ、場内に笑いも起きたという。ある傍聴者は「ナチスを
 たたえているようにはとても聞こえなかった」と話す。
▼朝日新聞などが、シンポジウム翌日に一行も報じていないのが何よりの証拠である。
 野党は召集された臨時国会で追及する構えだが、麻生氏はすでに発言を撤回している。
 麻生発言を奇貨として「改憲派=ナチス支持者」の印象操作をしようとしているのは誰か?
 ナチスが得意だったプロパガンダ(宣伝戦)に乗せられてはならない。


以下、朝日の記事を時系列に掲載しておきます。
==================================================================
~2013年7月29日22時10分 朝日新聞デジタルより
「護憲と叫べば平和が来るなんて大間違い」麻生副総理
麻生太郎副総理
日本の置かれている国際情勢は(現行憲法ができたころと)まったく違う。
護憲、護憲と叫んでいれば平和がくると思うのは大間違いだし、仮に改憲できたとしても、それで世の中
すべて円満になるというのも全然違う。
改憲の目的は国家の安全や国家の安寧。改憲は単なる手段なのです。狂騒・狂乱の騒々しい中で決め
てほしくない。落ち着いて、我々を取り巻く環境は何なのか、状況をよく見た世論の上に憲法改正は成し
遂げるべきなんです。そうしないと間違ったものになりかねない。(東京都内で開かれたシンポジウムで)
--------------------------------------------------------------------------------------
2013年8月1日1時15分 朝日新聞デジタルより
麻生副総理発言、野党が批判 「発言撤回と辞職求める」
社民党の又市征治幹事長は31日、麻生太郎副総理がナチス政権の手法を引き合いにした発言に
ついて「断固糾弾し、発言の撤回と閣僚及び議員辞職を求める。麻生氏の歴史的な事実に対する
認識不足は疑うべくもない。ナチス賛美は欧州連合EU)諸国などで『犯罪』であるという事実にも
留意すべきだ」とする談話を発表した。
共産党の志位和夫委員長もツイッターで「(ドイツの)国会放火事件をでっち上げ、『全権委任法』を
成立させ、憲法を機能停止させた(ナチスの)手口に学べというのか」と批判した。
-------------------------------------------------------------------------------------
2013年8月1日1時17分 朝日新聞デジタルより
ナチスの憲法改正「手口学んだら」 麻生副総理が発言
麻生太郎副総理が憲法改正をめぐり、ナチス政権を引き合いに「手口に学んだらどうか」などと発言
したことに対し、米国の代表的なユダヤ人人権団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」(本部・
ロサンゼルス)は30日、批判声明を発表し、「真意を明確に説明せよ」と求めた。

 

■ユダヤ人団体が説明要求
麻生氏は29日、東京都内でのシンポジウムで「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス
憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」などと語った。
シンポジウムはジャーナリストの桜井よしこ氏が理事長を務める「国家基本問題研究所」が都内の
ホテルで開いた。桜井氏が司会をし、麻生氏のほか西村真悟衆院議員(無所属)や笠浩史衆院議員
(民主)らがパネリストを務めた。
発言に対し、同センターは声明で「どんな手口をナチスから学ぶ価値があるのか。
ナチス・ドイツの台頭が世界を第2次世界大戦の恐怖に陥れたことを麻生氏は忘れたのか」とした。
同センターはロサンゼルスでホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を展示する博物館を運営。
反ユダヤ活動の監視も手がけ、1995年には「ホロコーストは作り話だった」とする記事を掲載した
文芸春秋発行の月刊誌「マルコポーロ」に抗議。同誌は廃刊、当時の社長が辞任した。
一方、韓国外交省の趙泰永・報道官は30日の会見で「こうした発言が、過去に日本の帝国主義による
侵略の被害に遭った周辺国の国民にどう映るかは明白だ。多くの人を傷つけるのは明らかだ」と批判。
中国外務省の洪磊・副報道局長も31日、「日本の進む方向にアジア諸国と国際社会の警戒を呼び
起こさないわけにはいかない」との談話を出した。
また、ドイツの週刊紙ツァイト(電子版)は31日、「日本の財務相がナチスの改革を手本に」という見出
しで発言を伝えた。同センターなどの反応を伝え、「ナチスの時代を肯定する発言で国際的な怒りを
買った」とした。
-------------------------------------------------------------------------------------
2013年8月1日2時18分 朝日新聞デジタルより
麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細
麻生太郎副総理が29日、東京都内でのシンポジウムでナチス政権を引き合いにした発言は次の通り。

 

僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツ
ヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。
ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で
選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。
そして彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。
常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。
ここは、よくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだ
とずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の
行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持であったり、そうしたものが最終的に
決めていく。
私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、それなり
に予算で対応しておりますし、事実、若い人の意識は、今回の世論調査でも、20代、30代の方が、極め
て前向き。一番足りないのは50代、60代。ここに一番多いけど。ここが一番問題なんです。
私らから言ったら。何となくいい思いをした世代。バブルの時代で、いい思いをした世代が、ところが、
今の20代、30代は、バブルでいい思いなんて一つもしていないですから。記憶あるときから就職難。
記憶のあるときから不況ですよ。この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。
50代、60代、一番頼りないと思う。しゃべっていて。俺達の世代になると、戦前、戦後の不況を知って
いるから、結構しゃべる。しかし、そうじゃない。
しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。
どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、
べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。
そのときに喧々諤々、やりあった。30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。
自民党の部会で怒鳴りあいもなく。『ちょっと待って下さい、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』
と。偉い人が『ちょっと待て』と。『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、元大臣が、30代の若い当選
2回ぐらいの若い国会議員に『そうかそういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党
のすごいところだなと。何回か参加してそう思いました。ぜひ、そういう中で作られた。
ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっと、なったときの中でやってほしくない。
靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのがおかしいんだって。
静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。
静かに、きちっとお参りすればいい。何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。
大祭の日だってある。8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。
日露戦争に勝った日でも行けって。といったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。
僕は4月28日、昭和27年、その日から今日は日本が独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。
それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。
それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。
昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。
(*会場から拍手)
いつの時からか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。
だから、静かにやろうやと。
憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。
だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。 (*会場から笑い)
わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。
ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは
重ねて言いますが、喧噪のなかで決めてほしくない。
 

(*…)は朝日の文中には有りませんが、補足させてもらいました。

 

==============================================================
 

以下は、2013年7月31日、ドイツの大手週刊新聞『Die Zeit』のHPに載った、麻生太郎財務大臣の
発言に関する記事の翻訳です。

 

 

<日本の財務大臣がナチスの諸改革を見本に>
麻生太郎は、ナチスドイツがワイマール憲法を密かに骨抜きにしたこと(Aushebelung)を、日本の実現
可能なモデル(mögliches Modell) と表した。外国は憤慨して反応した。
日本の財務大臣・麻生太郎は、ナチス時代に肯定的な発言をしたことによって、憤激(Empörung)を
招いた。彼によると、日本は、憲法がどのようにしてたいした注目(Aufsehen)を浴びることなく変えられ
得るのか、ナチスドイツから学ぶことができると言うのだ。
麻生、同時に政権トップの代理でもあるこの人物は、 その発言でもって、平和主義に刻印された彼の国
の憲法を指して言っていたという。
メディアによると、麻生は週の初め、「ワイマール憲法は、気付かれることなく、ドイツのナチ憲法へと変え
られた。我々はこの戦略からなぜ学ばないのか?」と保守的なシンクタンクを前に、ある講演の中で述べ
たという。さらに、麻生は、(注:ナチス台頭のきっかけになったとこちらでは評価されている)ワイマール
憲法を当時の「諸々の進歩的な憲法」の一つと表したのだ。
彼の事務所は、ウォールストリート・ジャーナルによると、それらの諸々の発言が真実であると、認めたと
いう。しかしながら、麻生がナチスの憲法の扱い方を日本に応用しようとした、ということは否定された。
さらに、財務大臣がナチスを誉めたわけではなく、諸々の発言が、前後の文脈から切り離されたという
のだ。麻生の諸々の発言は、即座に批判された。
韓国の外務省のスポークスマンの一人は、発言が「多くの人々を傷つける」だろうと述べた。
彼の国(注:韓国)は、過去において特に、日本の軍国主義・帝国主義に苦しんできたという。
日本の政治家は、彼らの言動に慎重であるべきだという。
ロサンゼルスにあるサイモン・ウィーゼンタール・センターは、麻生が即刻、発言について明確にするよう
求めた。「どういったテクニックをナチスから学ぶべきなのか?どうすれば民主主義が密かに不具にされ
る(verkrüppeln)のか、を学ぶべきなのか?」と、このユダヤ人・人権保護機関による意見表明の中では
言われている。
安倍晋三首相が属する、政権政党の自由民主党は、日本がアメリカの圧力のもとに第二次世界大戦
以来、平和主義的な外交政策を確約してきた、憲法の改正を目下のところ検討している。
今日の中国や韓国との領土問題に際し、日本の自衛隊は、政権政党の意向に従って、いまや通常の
軍事力(reguläre Streitkräfte)としてその地位が向上されるべきだという。

 

*原文は以下へ
http://www.zeit.de/politik/ausland/2013-07/japan-aso-nazis-verfassung?utm_source=twitter_all#comments
 

 

 

関連記事
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://metalhorse.blog.fc2.com/tb.php/170-04396a17
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。