筑紫の国の片隅で…

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『ドーンブリッツ(夜明けの電撃戦)2013』に参加

6月11日~28日(現地時間)の間、カリフォルニア州サンディエゴ周辺で行われる水陸両用戦合同訓練
『ドーンブリッツ(夜明けの電撃戦) 2013』に、日本の陸・海・空自衛隊の約1,000人が参加します。
当然、島嶼防衛の中核部隊である「陸自西部方面普通科連隊」も参加しています。
今回の合同訓練は、米海軍・海兵隊が中心となり、日本の他、カナダ、ニュージーランドも参加して実施
される大規模なものになります。
日本の3自衛隊が揃って合同訓練に参加するのは、史上初、歴史的なことなのですが、日本のマスコミ
は例によって、まともに報道しようとしません。というか重要性を理解していないのでしょう。
日本の自衛隊は米軍との合同訓練をかさねる度に、その実力を確実に向上させています。
国土防衛のためにも、米軍との合同訓練は欠かせないものなのです。
支那共産党は、その意味するところのを理解しているためか、反発を強めています。
また報道関係も政府を代弁するように、米国に対する批判的な記事を載せています。
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~平成25年6月5日 産経新聞より
中国、離島訓練の中止要請 日米両政府「予定通り実施」
自衛隊と米軍が10日から米カリフォルニア州で行う離島奪還訓練「ドーン・ブリッツ」について、
中国政府が訓練の中止を日米両政府に求めてきていたことが4日、日本政府関係者の話で分かった。

訓練は尖閣諸島(沖縄県石垣市)などの離島奪還を念頭に置いたものだが、日米両政府は「特定の
国を想定した訓練ではない」として、予定通り実施する。中国側は7、8両日に予定される米中首脳会談
を前に、日米を牽制する狙いがあるとみられる。
菅義偉官房長官は4日の記者会見で「中国との間の外交上のやりとりについては発言を控えたい」と
明言を避けた。
小野寺五典防衛相は4日の記者会見で「自衛隊の能力向上と日米での運用向上のため、訓練は予定
通りに進める」と述べた。
訓練には陸海空の3自衛隊が初めてそろい、島嶼防衛の中核である陸自西部方面普通科連隊など
約1千人や、海自のヘリ搭載型護衛艦、輸送艦、イージス艦などが参加する。
日米両政府は昨年11月に沖縄県周辺海域での離島奪還訓練を計画したが、当時の民主党政権が
中国に配慮し、直前に中止された経緯がある。
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~2013年6月6日 Record Chinaより
米中首脳会談直後に日米が「離島奪還軍事訓練」実施へ
    中国はないがしろにされている
---米華字メディア
2013年6月5日、米華字ニュースサイト・多維新聞は、中国の習近平国家主席が7、8日にオバマ
米大統領と初の首脳会談を行う予定になっているが、その直後の10日から中国の中止要請にも
かかわらず離島奪還を想定した日米合同軍事訓練の実施を予定していることは、中国をないが
しろにしているのではないかと論じた。
オバマ大統領と習近平国家主席による初の首脳会談が7、8日にカリフォルニアサニーランドで
行われる。一方、自衛隊と米軍は、10日からカリフォルニア州で尖閣諸島などの離島奪還を想定
した軍事訓練「ドーン・ブリッツ」の実施を予定している。
日米両国政府は今年1月、カリフォルニア州で合同軍事訓練「アイアンフィスト(鉄拳)」を実施。
垂直離着陸輸送機オスプレイを初めて参加させるなど、南シナ海や東シナ海で勢力の増強を続け
る中国をけん制した。
また、昨年11月には、沖縄県海域での離島奪還訓練を計画したが、中国への影響を考慮して中止
した経緯などもあった。
今回の軍事訓練「ドーン・ブリッツ」に関しては、実施場所や時期などから考えて、習近平国家主席
の訪米に対して大きな意味を持つことになる。米中首脳会談直後の日米合同軍事訓練の実施は、
首脳会談でいかなる共通認識が示されたとしても、日本の尖閣諸島の主張に対する米国の支持を
暗示することになる。
これに対し、あるアナリストは「習近平国家主席の訪米は、日米中の問題解決の良いきっかけになる
はずだったが、中国に対する日米の強硬な姿勢を示すことになってしまった。中国をないがしろにする
ようなこの種の対応は、尖閣問題棚上げ論に対する中国国内世論の強烈な反発を引き起こしている」
と指摘している。
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 LCACによる上陸の様子

(㊟:説明書きで「ひゅうが」と「しもきた」を取り違えている)

 

~2013年6月6日 JBpressより
自衛隊の歴史的快挙、水陸両用戦隊が「夜明けの電撃戦」に参加
およそ250名の陸上自衛隊員を伴った海上自衛隊“水陸両用戦隊”がハワイパールハーバーに寄港
した後、5月31日、カリフォルニア州サンディエゴのアメリカ海軍基地に到着した。
6月11日から28日(現地時間)の間、アメリカ海軍・海兵隊が中心となり、日本、カナダ、ニュージーランド
が参加してサンディエゴ周辺で繰り広げられる水陸両用戦合同訓練「ドーンブリッツ(Dawn Blitz:夜明
けの電撃戦)2013」に参加するためである。

 

陸・海・空の能力を併用する水陸両用戦のための訓練
現代の水陸両用戦は、陸上戦闘部隊が洋上の艦艇から海と空を経由して陸に達し、陸上での各種作戦
を実施する陸・海・空の軍事力を併用する軍事作戦である。
陸上戦闘部隊が海岸線に到達するまでの間、それに陸上での作戦実施の間、いずれも海と空、とりわけ
航空機による近接戦闘支援や補給活動が欠かせない。したがって陸上戦闘部隊と海上部隊と各種航空
部隊との統合運用能力が水陸両用戦の必須条件ということになる。
そして、このような21世紀版水陸両用戦に必要な様々なノウハウを訓練し同盟国と共有しようとするのが
アメリカ海軍・海兵隊が主催するドーンブリッツなのである。
水陸両用戦の訓練というと、日本のメディアなどは短絡的に「尖閣諸島奪還訓練」といった見出しを付け
たがるが、ドーンブリッツはそのような狭い目的の訓練ではない(もちろん尖閣奪還にも役には立つ)。
この演習は、アメリカ海軍と海兵隊が主催しているという性格上、水陸両用戦に関する専門的・総合的な
訓練である。
具体的には、水陸両用戦参加部隊間のコミュニケーション、艦艇への各種資機材の積み込みならびに
揚陸、水陸両用強襲車・各種揚陸艇・各種航空機(輸送ヘリコプター、オスプレイ、戦闘攻撃機、攻撃ヘリ
コプターなど)の揚陸艦からの発進と回収、陸上・海上・航空担当幕僚による戦闘、災害救助・人道支援
、補給などの計画立案や指揮統制、陸上作戦部隊に対する艦艇や航空機からの火器支援など、陸・海・
空の様々な能力を併用する水陸両用戦のための多岐にわたる訓練が実施される。

 

太平洋を渡った自衛隊「水陸両用戦隊」
現在、アメリカ海軍サンディエゴ軍港に停泊中の海上自衛隊の艦隊は、“日本的”に表現すると
護衛艦「ひゅうが」「あたご」に、陸上自衛隊員250名を乗せた輸送艦「しもきた」の3隻で編成された
艦隊、ということになる。だが、国際社会ではそのような“まやかし表現”は通用しない。
NATOの標準的分類に従うと、ヘリコプター空母「ひゅうが」(CVH-181)、輸送揚陸艦「しもきた」

(LST-4002)、ミサイル駆逐艦(イージスシステム搭載)「あたご」(DDG-177)からなる水陸両用戦隊
ということになる。もちろん、自衛隊には水陸両用戦というドクトリンが確立していないため、いくら海上
自衛隊が水陸両用戦に使用できる艦艇を持っていても,実情は揚陸艦とは言えないことになる。
しかし、水陸両用戦に向けての訓練を開始すれば、たちまち名実ともに揚陸艦に、そして水陸両用戦隊
になり得る実力を海上自衛隊は備えている。したがって、サンディエゴ軍港に姿を見せた自衛隊艦隊を
アメリカ海軍や海兵隊そして地元メディアなどが、日本の“水陸両用戦隊”と考えても誤りとは言えない
のである。
 

<護衛艦「あたご」>

<護衛艦「ひゅうが」>

<輸送艦「しもきた」>

 

水陸両用戦能力を保持していれば救えた命
“日本の国防事情に最も精通している海兵隊幹部”と言っても過言ではないアメリカ海兵隊駐陸上自衛
隊連絡将校グラント・ニューシャム大佐は、自衛隊のドーンブリッツへの参加について「2年前には、誰が
このような状況が実現することを想定し得たであろうか?」と語る。
彼は東日本大震災に際してアメリカ軍が実施したトモダチ作戦に海兵隊司令部要員として参加し、水陸
両用戦能力が欠落していた自衛隊の状況を目の当たりにした海兵隊将校の1人である。
そして「あの大地震と巨大津波が発生した当時、もし自衛隊に水陸両用戦能力が備わっていたならば、
少なくとも3,000から4,000名の人々の命が助かったに違いないし、極めて多くの被災者たちの苦しみも
軽減されたに違いない」と常日頃から残念がっていた。
陸上・海上・空中の軍事力を併用する水陸両用戦能力が災害救助・人道支援作戦(HA/DR)に大活躍
することは、東日本大震災のはるか以前より、アメリカ海兵隊が実証していたことであった。
もちろん、自衛隊に限らず軍事組織の主任務は、国防のための戦闘に勝つことであり、HA/DRはあくま
で副次的な任務にすぎない。島嶼国家日本にとって、水陸両用戦能力は国防のための必須能力であり、
それは「島嶼防衛」と言われる離島部の防衛のみならず、そもそも狭小な島国日本全体の防衛に不可欠
なのである(拙著『島嶼防衛』明成社、『写真で見るトモダチ作戦』並木書房参照)。

 

ようやく動き出した水陸両用戦能力構築
日本防衛に必須であり、大規模災害救援にも大活躍する水陸両用戦能力を、自衛隊は持たせてもらえ
なかった(要するに、政治家が必要性に気がつかず予算を与えなかった)。このような日本防衛システム
にとって深刻な欠陥を、筆者は東日本大震災の2年ほど前に出版した拙著『米軍が見た自衛隊の実力』
(宝島社)以来、事あるごとに指摘してきた。
少なからぬアメリカ海兵隊関係者たちも、日本に海兵隊的組織を構築させようという動きを見せていた。
残念ながら、自衛隊を指揮監督する責任のある政治家や政府首脳は、東日本大震災に直面しても、なか
なか自衛隊に水陸両用戦能力を持たせようとはしなかった。
そこで、ついにアメリカ海兵隊は、自衛隊が水陸両用戦能力を構築する方向性を打ち出す一助になるべ
く陸上自衛隊中枢に連絡将校を送り込んだのである。
それが、どのくらい功を奏したのかは分からないが、兎にも角にも政局に明け暮れる政治と違い、自衛隊
は着実に水陸両用戦能力の取得に向けて動き始めたのである。
それまで、陸上自衛隊の水陸両用戦との関わりと言えば、毎年サンディエゴ郊外で実施される海兵隊と
の合同訓練「アイアンフィスト(Iron Fist)」に参加するだけであった。これも陸上自衛隊だけが参加する
ため、陸・海・空を併用する統合運用訓練にはなっていなかった。
しかし2012年の夏には、わずか40名とはいえ陸上自衛隊員が、アメリカ海兵隊第31海兵遠征隊とアメ
リカ海軍の揚陸艦に乗り込んで沖縄から北マリアナ諸島に渡り、水陸両用戦訓練に参加した。
そして陸上自衛隊は、水陸両用戦に不可欠と言える「AAV-7」水陸両用強襲車を、調査研究用の4輌だ
けとはいえ調達することになった。
そしてついに、海上自衛隊の輸送揚陸艦に250名の陸上自衛隊員が乗り込んで太平洋を渡り、カリフォ
ルニアの海岸線で海上自衛隊の揚陸用艦艇と自前のヘリコプターやLCAC(エアクッション型揚陸艇)、
それに各種車輌を用いて海・空・陸にまたがる水陸両用戦訓練に参加することになったのである。
ちなみに、陸上自衛隊部隊はサンディエゴ軍港に上陸したのではなく、車輌・資機材・隊員を「しもきた」
から海自LCACによって、海兵隊キャンプ・ペンドルトンの「レッド・ビーチ」に直接上陸した。
 
<LCAC(エアクッション型揚陸艇)>

 

日本国防にとり歴史的な出来事
陸上自衛隊部隊が海上自衛隊艦隊とともに太平洋を渡り、「ドーンブリッツ2013」に参加することは、
ニューシャム大佐の感慨のように「2年前では想像できなかった」ことであるし、「過去65年間を通して、
海上自衛隊と陸上自衛隊が統合して実施する最も意義深い出来事であり、まさに歴史的瞬間である」。
彼だけではなく、アメリカ海兵隊やアメリカ海軍の少なからぬ戦略家たちが、似たような感想と感嘆を
口にしている。残念ながら、アベノミクスに関しては鳴り物入りで大騒ぎしている日本政府や日本のマス

コミは、自衛隊が黙々と、そして着実に、自主防衛能力強化に向けて努力している状況を、国民に伝えよ
うとはしていない。
アメリカ軍関係者たちが「歴史的」と評価している、自衛隊水陸両用戦隊のサンディエゴ入港の模様や
陸上自衛隊の上陸の姿、名実ともに国際軍事社会を唸らせつつある自衛隊の姿を、日本国民に知らし
めることこそ、国民の間に自主防衛の気概を涵養し国民全体の士気を高めるために必要である。
そのことに、政府やマスコミは気づいていないのであろうか。
民主主義国家では、国防の主体は国民なのである。

 

(北村 淳/戦争平和社会学者、サン・ディエゴ在住)

 

 

 

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