筑紫の国の片隅で…

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「勤労感謝の日」に思うこと

11月23日は「勤労感謝の日」。祝日法では「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう日」
となっています。 戦前の祭日だった「新嘗祭(にいなめさい)」に由来します。
新嘗祭は新穀の収穫を祝い、翌年の五穀豊穣を祈念する収穫祭で、1300年以上まえ、皇極天皇(飛鳥時代)
の時代に始まったと伝えられ、万葉集の和歌でも詠われています。
宮中では、身を清められた天皇陛下が神々に新穀を供えて一年の収穫を感謝するとともに、自らも食すること
により、国に稔りをもたらす力を得られるとされています。朝廷だけでなく、全国各地の農村においても新穀
への感謝の祭りが行われてきました。いわば、皇室と民間とが一体となった秋の「感謝祭」なのです。


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11月23日は、1873(明治6)年の太政官布告により1947(昭和22)年までは「新嘗祭」という
祝祭日でした。1948(同23)年に「国民の祝日に関する法律」により「勤労感謝の日」になりました。

祝日と祭日



2016年11月21日All About NEWSより
http://news.allabout.co.jp/articles/c/466319/
11月23日は「勤労感謝の日」 その由来は?

2016年11月23日は「勤労感謝の日」。「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」
という趣旨で制定された国民の祝日ですが、なんとなく掴みどころがないと感じている方も多いでしょう。
そもそも由来は何なのか? 意外と知らない「勤労感謝の日」について説明します。

■勤労感謝の日」の由来~新嘗祭
「勤労感謝の日」は、新嘗祭(にいなめさい)という祭祀に由来します。
「新」は新穀、「嘗」は奉る、舌の上にのせて味をためすという意味で、「新嘗」はその年に収穫された新
穀を神様に奉って恵に感謝し、口にすることを表しています。新嘗祭の歴史は古く、『日本書記』には飛鳥
時代に行ったという記述があります。現在でも新嘗祭は宮中をはじめ全国の神社で行われており、五穀豊穣
を祈願する祈年祭と相対する重要な祭祀とされています。とくに宮中では、天皇陛下が自らお育てになった
新穀を奉るとともに、その新穀をお召し上がりになります。新嘗祭は宮中恒例祭典の中の最も重要なものと
され、新天皇が即位の礼の後、初めて営まれる大規模な新嘗祭を大嘗祭(だいじょうさい)といいます。
新嘗祭が「勤労感謝の日」になったのは1948年(昭和23)で、戦後のGHQの占領政策により改められ
ました。

■なぜ11月23日なの?
「勤労感謝の日」のもとになっている新嘗祭は、旧暦では11月の第2卯の日に行われていましたが、のち
に11月23日に固定され、「勤労感謝の日」に引き継がれました。日付が11月23日になった理由は、
新暦の導入にあります。1873年(明治66)に太陽暦(グレゴリオ暦)が導入された際、旧暦11月の
第2卯の日を新暦にあてはめると翌年の1月になってしまうため、新暦の11月第2卯の日で行うことにし
ました。それが11月23日だったのです。そして、翌年からは日付が変動しないよう11月23日に固定
され、現在に至ります。

■感謝の気持ちを表して
古来、日本人は命を支える「食」を大事にし、神聖なものとしてきました。そして、祭事を通して天の恵み
に感謝をささげてきました。まつり(祭り、祀り、奉り、政り)の原点もそこにあります。
農耕を営み、米を主食とする日本人が、新嘗祭を最も重要視したのも頷けることでしょう。
このような日本人の感性は、日常にも息づいています。おいしいご飯がいただけることに感謝するだけでな
く、食事に至るまでの多くの人の働きにも感謝をしたい……こうした思いを表したのが、「いただきます」
「ごちそうさま」ということばです。
(「いただきます」「ごちそうさま」の意味 https://allabout.co.jp/gm/gc/390299/

現在は農作物に限らずすべての生産を祝い勤労をねぎらう「勤労感謝の日」になっていますが、その由来か
ら、日本人が育んできた深い思いや感謝の念を感じることができます。 (三浦 康子)

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2015年12月23日 産経ニュースより
http://www.sankei.com/region/news/151223/rgn1512230001-n1.html
神道の命運左右した「視察」
GHQに新嘗祭見せよ…占領政策から神社守った宮司の戦い
連合国軍総司令部(GHQ)の占領下にあった日本で、神社の命運を左右した「視察」が70年前、所沢市の
中氷川神社で行われた。GHQによる国家神道への実態調査で、昭和20年12月15日に発令された神道指
令に大きな影響を及ぼしたとされる。準備期間はたった3日。進駐軍への恐怖を抱きながら、視察を受け入れ
た宮司の静かな戦いがあった。 (さいたま総局 川峯千尋)

■「神社を破壊すべき」過激意見もあったGHQ
「3日後に、新嘗祭を総司令部の係官に見せてほしい」。同年11月22日、中氷川神社の山口文治宮司=当
時(60)=は、突然来訪した内務省神祇院考証課の宮地直一課長=同(59)=からこう告げられた。
当時、神道は「国家神道」として優遇され、宗教ではないとみなされていた。一方、日本の非軍事化・民主化
を進めていたGHQ内では、天皇を頂点とした精神的な団結力が日本人を戦争に突き動かしたという考えから、
日本人の精神的改革のため「神社を破壊すべきだ」という過激な意見もあった。
教育・宗教を所管した民間情報教育局(CIE)は神道に対する日本人の考え方を知ろうと靖国神社(東京)
を視察。さらにケン・ダイク局長は、CIE顧問を務めていた宗教学者、岸本英夫氏=同(42)=に「どこか
民間の神社の祭りを見たい」と希望を出した。条件は「11月25日、場所は司令部からジープで1時間以内」
だった。

■神主苦悩「万が一あれば累は全神社に及ぶ」
宮地課長を通じて白羽の矢が立ったのが、中氷川神社だった。現在の朝日達夫宮司(67)は「社格制度で県社
として認められていたことや、宮地さんが神社を訪れていたことで選ばれたのではないか」と推察する。
その宮地課長は「万一、悪い印象を与えれば全神社の浮沈にも関わる。そういう事情をくんで、どうか引き受
けてほしい」と頼み込んだ。辞退したものの、押し問答の末に視察を受け入れた山口宮司は、手記で「軽々し
く引き受けられるものではなかった。万一のことがあれば、自分の身はどうあれ、その累は全神社に及ぶのだ」
と苦悩をつづった。
「新嘗祭を3日で準備するなんて、常識じゃ考えられない。ましてや『鬼畜米英』と恐れられた時代です」と、
朝日宮司は先代の決断に思いを馳せる。
「祭典に関しては誰も絶対に口出しはしない」。それが山口宮司の出した条件だった。
「命がけで奉仕するのに、いちいちだめ出しをされたら到底務められない」。決意の下に、氏子総代や家族を
巻き込んだ嵐のような3日間が始まった。

■「外国人正座できない」食材集めに奔走も
連合国軍総司令部(GHQ)の視察を引き受けた中氷川神社(現所沢市)の山口文治宮司=当時(60)=は、
すぐに地域の氏子総代を集めて事情を説明し、新嘗祭の準備に取りかかった。
戦後の困窮の中で、お供え用の野菜や魚は氏子らが持ち寄り、酒は国の機関である神祇院などから提供され
ることになった。「外国人に正座はできないだろう」と、戦時中、境内に滞在した陸軍通信隊が残した机を
直会(なおらい)の会場に並べた。外国人用の仮便所も作った。
つい先日まで「鬼畜米英」と呼んだ相手をもてなすため、人々は奔走した。

■「娘たちにいたずらされたら…」
難題は、舞姫だった。新嘗祭に奉納舞は欠かせない。しかし、「娘たちにいたずらでもされたら大変だ」と
誰もが怖がった。「そこで山口姉妹の出番だったんです」と笑うのは、山口宮司の四女、平野順子さん(75)
だ。5歳だった平野さんは、4人姉妹の姉が踊ったのを覚えている。社務所に疎開していた宮内省楽部の多
(おおの)忠朝楽長=同(62)=の娘も舞姫にかり出された。
迎えた昭和20年11月25日。ジープで乗り付けた民間情報教育局(CIE)の一行は、出迎えの町長ら
に機嫌良く日本式の礼を返した。怖いもの見たさか、神社には町中の人が集まって視察の様子を見守った。

■酒を「飲んだふり」で必死のもてなし
拝殿で行われた奉納舞では多楽長が呼んだ宮内省の楽人の演奏と立派な装束が娘たちをあでやかに演出した。
「ワンダフル」。視察を担当したCIEのケン・ダイク局長らはCIE顧問の岸本氏の説明に興奮した様子
で、祭典の様子を写真に収めた。一行は直会で用意された赤飯や煮魚をきれいに平らげ、大きな湯飲みで酒
を何杯も飲み、氏子らは飲んだふりをして少ない酒を回した。
視察を終えて車に乗り込む際、一行の1人が平野さんを抱き上げた。日本人側に緊張が走った。が、ドロッ
プやガムを渡すと優しく抱き下ろし去っていった。「父は私が泣いたら終わりだと思っていたそうです」。
幸い、幼児は笑顔で一行を和ませた。岸本は手記に「歓を尽す。司令部側に対して、よき知識を供給」と記
している。

■ファシズムの施設と全く違う
約3週間後の12月15日、発令された神道指令は政教分離を徹底させたが、神社の取り壊しといった日本
人の精神文化の破壊には踏み込まなかった。
国学院大の大原康男名誉教授(宗教行政)によると、発令までにCIEが視察したのは靖国神社と中氷川神
社だけで、「厳かで優雅な神社の祭典を視察して、ナチズムやファシズムといった全体主義的な施設とは全
く異なるものだと実感したのだろう」と視察の影響を指摘している。

【神道指令】
昭和20年12月15日、GHQが政府に対して発した指令
「国家神道、神社神道ニ対スル政府ノ保証、支援、保全、監督並ニ弘布ノ廃止ニ関スル件」
の略称。
ポツダム宣言で認められた「信教の自由」を前提に、政教分離を目的として出された。
神社を国が管理する「国家神道」を廃止し、神社は宗教法人として存続することになった。



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オール福岡 これが日本の技術力だ!

博多駅前道路陥没事故の驚異的なスピード復旧を「mr.サンデー」が取り上げたものと、地元放送局が
復旧現場で高島市長にインタビューしたもの、他1本を見れば、おおよその状況が分かると思います。














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「巨大な穴を1週間で修復」…英米メディア驚嘆

16日の産経ニュースによれば、陥没事故現場で復旧作業を指揮した市交通局の中村理事は、15日の市議会第4委員
協議会で事故に関する質疑中、ある議員が「市民から『わずか8日間の復興に驚いた。関係者に感謝の言葉を伝えてほ
しい』と言付かった」と告げたところ、号泣したそうです。
中村氏は産経の取材の中で「・・・事故を起こしたことは本当に無念だ。ただ、事故を起こした責任はあるが、業者は
命を張って作業にあたった。復旧工事でも同じ
」と語っておられるだけに、市民からの感謝の言葉に感極まったのでし
ょうね。その気持ち、宜(むべ)なるかな・・・。
(11月16日 産経WEST 「責任はあるが、業者は命を張って作業した」より)

JR博多駅前の大規模道路陥没事故が、発生からわずか1週間で復旧したことについて、海外メディアにおいても驚き
をもって取り上げられているようです。

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2016年11月16日 読売新聞【ロンドン=森太】
http://www.yomiuri.co.jp/national/20161116-OYT1T50041.html?from=ytop_main4
「巨大な穴を1週間で修復」…英米メディア驚嘆
JR博多駅前の大規模道路陥没事故で、英米のメディアではわずか1週間で通行が再開されたことに驚嘆と称賛の反応
が広がっている。
英BBC(電子版)は陥没直後と通行再開後の写真を並べて「日本は巨大な穴を1週間で修復した」と伝えた。
米CNN(同)は「日本の技術力の高さが証明された」と指摘。英紙テレグラフ(同)は「オリンピックプールの半分
ほどもある巨大な穴を徹夜作業で修復した」とたたえた。
英ニュースサイトのメールオンラインは、英中部マンチェスターで昨年起きた道路陥没事故では修復に10か月かかっ
たことを説明した上で、「日本に学ぶべきだ」と指摘した。
ツイッター上では「感動した」「道路工事は日本人にやってもらうべきだ」といった声があふれている。

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2016年11月15日 CNN/東京
博多駅前の陥没道路がスピード復旧、日本の技術力を証明
11月15日 CNN 博多駅前陥没復旧
福岡市のJR博多駅前で8日に起きた大規模な陥没の復旧工事が15日に完了した。
道路にできた大きな穴をわずか数日で埋め戻した工事は、日本の高い技術力と迅速な仕事ぶりを物語っている。
ビジネス街の道路に幅30メートル、深さ15メートルの穴が出現した後、工事業者は24時間態勢で作業を続
け、セメントを混ぜた土で12日までに埋め戻した。
穴には破損した下水管から大量の水が流れ込んでいたため、工事は難航した。続いて2日間のうちに電気、上下
水道、ガス、通信が全て復旧し、道路の舗装も完了した。負傷者は1人も報告されていない。
福岡市の高島宗一郎市長によると、埋め戻した部分は元の地盤に比べ、30倍の強度がある。地元の専門家らは
、大規模な陥没が起きた原因のひとつとして現場が砂の層だったことを挙げている。




11月15日 BBC 博多駅前陥没復旧



2016年11月15日 ガーディアン(イギリス)
11月15日 ガーディアン



2016年11月15日 ハフィントンポストUS版
11月15日 ハフィントンポストUS版



2016年11月16日 シドニー・モーニング・ヘラルド(オーストラリア)
11月16日 シドニー・モーニング・ヘラルド






11月16日 読売 博多駅前陥没




~参考までに~
2016年11月10日 産経ニュース 【博多駅前陥没】
http://www.sankei.com/affairs/news/161110/afr1611100024-n1.html
「新たな仕事は受けるな!」
穴埋め処理土 9時間後に用意 事故処理ノウハウ蓄積

JR博多駅前で発生した大規模陥没事故は、地表近くまでの埋め戻し作業がほぼ終わったことで、10日朝から通信
ケーブルやガス管などの復旧に向けた作業が始まった。作業の裏では、資材を集め、搬送した業者の奮闘があった。
「道路が陥没し、大変なことになってしまった。流動化処理土での埋め戻しを検討している。いつまでに、どれぐら
い用意できるか教えてほしい」
陥没発生から約4時間後の8日午前9時半ごろ、処理土の生産プラントを持つ建設業「環境施設」(福岡県筑紫野市)
の営業課長、井久保憲一氏に電話がかかってきた。相手は事故現場の地下鉄延伸工事を施工した工事共同企業体(J
V)の担当者だった。
処理土はセメントや粘土を含んだ特殊な土で、ビル建設などで地質改良に使われる。コンクリートのように固まりや
すい性質を持ち、そのため、作り置きはできない。必要に応じて生産するしかない。
穴すべてを埋めるには7千立方メートルの、地表近くまで埋めるだけで4千立方メートルの処理土が必要となる。
 「緊急事態だ。新しい仕事は受けるな!」 社内に号令が飛んだ。
井久保氏は、すぐさまプラントの状況を確認し、運搬するミキサー車確保に走った。8日午前11時半ごろ、「土は
午後2時過ぎには現地に持って行ける。搬入車は5~6台は確保した」とJV側に伝えた。
実は、福岡に多い炭鉱跡地では、陥没事故が度々起きている。同社などは事故処理を通じ、緊急時のノウハウを蓄積
した。
埋め戻し作業は、午後2時半から始まった。すべての処理土を運ぶには、延べ1千回近くミキサー車で搬入する必要
がある。関係者は、あらゆるところからミキサー車をかき集めピストン輸送した。
ミキサー車で現場に運ばれた処理土は、2台のポンプ車に移し替えられ、穴に注がれる。
何台ものミキサー車が、スムーズに入れ替わり立ち替わりする様子は、ネットでも話題となった。
井久保氏は「すでに受注している工事に迷惑はかけられない。一方で、夜通し作業する運転手の疲労軽減の対策も必
要で、とにかく大変な現場だった」と語った。 (中村雅和)

博多駅前 ミキサー車の列





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博多駅前道路陥没一週間で復旧

11月8日朝、博多駅前通りで陥没事故が発生したというニュースを聞いて、「また地下鉄工事の影響か?」と思うと
同時に、人身事故が起きていないことに安堵したものです。
各メディアは、さも大惨事のごとく大々的に報じていましたが、陥没により道路設備が崩落しインフラ設備が破損し
ただけで、建物が倒壊した訳でもなく、ましてや人的被害はありませんでした。
早朝とはいえ夜明け前の暗い中、通行車両などが巻き込まれても不思議ではありませんでした。
にもかかわらず人身事故につながらなかったのは、現場の判断で通行止めを行うとともに、警察など関係各所へ緊急
連絡をとるという迅速な対応があったからなのですが、残念ながら、そのことに言及する報道はありませんでした。
オール福岡で24時間体制不眠不休で復旧にあたり、仮復旧とはいえ数ヶ月かかってもおかしくない大規模陥没を、わ
ずか1週間で復旧させるなんて、なんというスピードと技術力でしょうか・・・。
二度と同様の事故が起きないよう、事故原因の徹底究明と安全対策構築が重要なのは言うまでもありません。
それにしても、今回の事故をうけての高島市長の対応は素早かったですね。
事故状況の情報収集とともに関係各所と連絡をとり、一刻も早い復旧のために、出来ることは何でもするよう指示を
出しています。更には、デマ情報など流布され市民に混乱が生じないよう、市長自らfbなどを通じて情報を発信し
ていました。行政トップとして「Good Job!」だと思います。

博多駅前道路陥没


SankeiNewsより


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高島宗一郎fbより

<11月8日 8:49>
今朝5時15分頃、博多駅前2丁目交差点付近で道路陥没事故が発生しました。
現在,博多口交差点から博多 区役所南口交差点の区間において全面通行止めと
しています。お怪我をされた方はおられません。原因については調査中です。
他の地下工事区間でも同じような可能性がないか、工事業者には緊急点検を指示
しています。2次被害対策でガスはすでに遮断作業中。爆発などの危険性のある
中圧ガスは遮断完了。あとは、細い枝葉の管である低圧ガスを遮断するよう現在
作業中です。

<11月8日 12:43> 【続報】
今朝、博多駅前通りで道路の陥没事故が発生しました。
ガスは全て遮断完了しているので爆発の心配はありません。現在は二次被害の防
止に全力を挙げるため、現場周辺のビルの皆さんに避難勧告を出しています。
また、下水道管に被害が出ていますので、【博多駅前・駅南・駅前東・比恵町】
の地域には、下水道の使用を最小限にとどめるようご協力をお願いしています。
禁止ではありません。現在、被害のあった下水管を避けて流す迂回路を全力で構
築中ですので、完成次第解除します。
今後、まずはライフラインの復旧に全力を尽くすため、今回の施工業者だけでな
くあらゆる関係業界に協力を要請して、オール福岡で出来ることは何でもして一
刻も早い復旧を行うように指示しています。当面、13時半からポンプ車を使って
流動化処理土を投入し、地盤の安定を行って二次被害の防止に努めます。
陥没直接の人的被害が無かったのは、朝5時に施工業者が地下で出水を発見して
5時10分に通行止めにし、その5分後に陥没が起きたので人や車の通行が無か
ったという報告を受けています。

<11月8日 17:11> 【続報】
「安全」については、土木などの関係する業界関係の皆さんに、市役所としても
復旧にかかる全ての協力を行うので最速での復旧に協力頂けるように改めてお願
いしました。
「安心」については、私も技術面は詳しくないので、私からの質問に対策本部の
工事担当者から答えて頂いた内容を、皆さんと共有します。

①穴に溜まった水は抜かないのか?
A.水は抜いてはだめ。逆に地下水レベルまで水が溜まったので地盤が安定した。
土砂崩れは穴が空いた部分と周りの地下水を含んだ土のレベルが違うので土砂の
移動がおきる。陥没事故対応の基本は水を入れること、とのこと。

②水はこれ以上増えて溢れないのか?
A.周辺の地下水と溜まっている水のレベルが同じになった。
また下水の大きな排水管部分までの水位になったので、そこから排水される。

③道路復旧までの手順は?
A.まずは穴を埋めるために流動化処理土というものを入れる。これは水の中でも
固まるもの。地上近くの地下埋設物(電気、電話、ガスなど)のレベルまで埋め
て、固まったら中に入って電話や電気、ガスを復旧して、さらに埋めて車が通れ
るように仮復旧する。

④何日くらい掛かるのか
A.埋めるのに最長3日。あとは電気や電話を繋ぐなどの復旧の時間が未知数だが、
さらにそこを上から埋めれば通行可能になる。

⑤陥没を埋めるための流動化処理土を投入する量を増やして時間を早められないのか
A.特殊な薬剤なので福岡市だけで一日に作れる量が限られている。他都市に支援
を頼んでも持ってくる間に固まってしまう。全てこの薬剤ではなく、現在は他の
ものが使えないか検討している段階。

⑥下の基礎がむき出しになっている建物もあるが、大丈夫なのか
A.交差点沿いの建物は、全て地盤まで杭が届いている。
計測しているが現在のところは時間が経過しても傾きなどは発生していない。

以上が私が現場の対策本部で聞いた最新の話です。同じ疑問を持つ方もいらっし
ゃると思いますので情報を共有します。

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<11月15日>
【陥没発生一週間】復旧完了
朝5時に道路の通行を再開しました。ビルの立ち入り制限も全て解除しました。
ライフラインは全て復旧しました。
改めて、福岡市が発注した地下鉄工事で多くの皆さまに多大なご迷惑をお掛けして
申し訳ございませんでした。
二次被害を出さずに、安全第一で最速で復旧するという方針に対して、一人のけが
人も出さずに復旧工事を完了できたのは、ひとえに、工事に関わる全ての皆さんが、
官民一体でオール福岡の力を結集して取り組んで頂いたおかげです。
自社の仕事を断り、日頃のライバル関係を越えて、ご協力頂いた皆さんの心意気な
しには絶対に今回の復旧は成し得ませんでした。これこそ、日本の底力だと感じま
した。いざという時にはみんなで助け合う、その思いはとてつもない力を生み出す
ことを見せて頂きました

もちろん、事故を起こさないことが何より大切です。その上で、いつも道路工事の
横を通る時に何気なく見ていた作業員の皆さんの、ものすごい知識と経験、プロフ
ェッショナルによって私たちの日常生活が支えられている事もよくわかりました

セメントとモルタルとコンクリートの違いなんて、意識した事も無かったです。
一般的に、陥没事故対応の基本が水を入れるという事も初めて知りました。
いつも目立つところにいるわけではないけれど、寡黙に実直に私たちの生活を支え
て頂いている皆さんに心から感謝です

これからは原因究明と被害の補償です。
原因究明については、事故を起こした側が検証、評価しても市民のみなさんからの
納得は得られないと考えますので、第三者の立場から徹底的に検証してもらうため、
現在国土交通省に協力をお願いしています

被害補償については、まずは被害を受けられた方の電話相談窓口を開設します。
これは、今回の工事の請負事業者の大成建設JVと共同で開設します。
通常は損害賠償額の確定までは時間がかかりますが、特に、中小企業や個人の方は
年末も近い中でこの一週間の負担は大きいと思います。そこで、仮払いも含めてあ
らゆるやり方の検討をしています。

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11月8日 産経号外「博多駅前大規模陥没」

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2016年11月8日 (18時12分) NHKニュースより
博多駅前で道路大きく陥没 周辺では停電も
8日朝、福岡市のJR博多駅前で、道路が、縦横およそ30メートルにわたって大規模に陥没し、周辺の
ビルに避難勧告が出されたほか停電やガスの供給停止など影響が広がっています。
福岡市は、記者会見して市営地下鉄の延伸工事が原因だという見方を示しました。
警察によりますと、8日午前5時すぎ、福岡市博多区のJR博多駅前で、道路が陥没しているという通報
が相次いで寄せられました。
福岡市によりますと、現場は博多駅前の市道で、幅およそ27メートル、長さおよそ30メールにわたって
大規模に陥没しているということです。陥没している市道は日中は交通量が多い場所で、上空からの映像
では5つの車線と歩道がすべて陥没し、破裂した水道管から大量の水が流れ込んでいます。 (中略)
福岡市は午前9時45分、陥没がおきた周辺のビルに避難勧告を出し警察が周辺の立ち入りを禁止していま
す。
九州電力によりますと現場周辺や福岡空港の国際線ターミナルで一時、最大で800戸が停電し現在も一部
の商業施設などで停電が続いています。
また、都市ガスを供給している西部ガスは現場周辺でガスの供給を停止して、ガス漏れがないか確認を進
めています。
さらに、NTTの固定電話とインターネットや水道の供給に一部で影響が出ているほか、銀行のオンライ
ンシステムにも影響が出ていて、このうち福岡銀行では福岡県内のすべての店舗で窓口での入金と出金や
振り込みができなくなり、一部のATMが使えなくなっているということです。
福岡市交通局によりますと、陥没したのは市営地下鉄の延伸工事現場で8日朝、トンネルを掘る作業をし
ていたところ、午前5時ごろ、トンネルの天井部分から水が流れ込んだということです。
福岡市は8日午前、会見してこの工事が陥没の原因だという見方を示し、2次被害の防止に全力をあげる
としています。

■福岡市長が緊急会見で陳謝「復旧に全力」
道路の大規模な陥没を受けて福岡市の高島市長は緊急で記者会見し、「市民の皆さんに多大なご迷惑をおか
けして申し訳ない」と述べて陳謝しました。そのうえで、「周辺のビルの皆さんには避難勧告を出している。
1日も早い復旧、2次被害の防止に全力を傾けながら、しっかりと原因究明を行いたい」と述べました。
また高島市長は、現在工事を行っている地下鉄のすべての区間について緊急点検を行うよう指示したことを
明らかにしたうえで、陥没により下水管に被害が出ているとして周辺の住民に下水の使用を最小限にとどめ
るよう呼びかけました。 (後略)

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2016年11月14日 西日本新聞夕刊
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/288961
今夜中にも全面復旧へ
専門家ら現地視察、安全性など確認 博多駅前道路陥没

JR博多駅前の福岡市営地下鉄七隈線延伸工事現場で起きた道路陥没事故は、14日深夜~15日にかけて
全面復旧する見通しとなった。
市と民間は8日の発生以降、24時間態勢でライフラインの復旧作業を続け、13日までに完了させた。
市は14日、道路の再開に向けて現場の安全性を確認する専門家会議を開いた。
陥没事故は8日早朝に発生。延伸工事現場の地上部を通る市道に縦横約30メートル、深さ約15メートル
の穴が開いた。
地中のライフラインの管やケーブルが損傷、周辺で停電や断水が発生するなど市民生活と経済活動に大
きな影響が出た。近くのビル10棟には避難勧告が出された。
市とライフライン事業者は14日中の全面復旧を目指して穴の埋め戻しと管やケーブルの修復作業を続け、
電気と下水道(9日) ▽上水道(11日) ▽ガス(12日) ▽電話・通信(13日)-と順次復旧させた。
埋め戻しも9日には地表から3メートル地点まで、13日夜には地表面近くまで完了した。
14日は午前11時から大学教授や国土交通省関係者など計6人による専門家会議があり、高島宗一郎市長
と県警もオブザーバーとして参加。現場を視察した代表の佐藤研一福岡大工学部教授は「地盤の強度が
確認でき、道路の安全性も問題ない」と述べた。
市は、専門家会議の結論を基に雨の状況を見ながら埋め戻しと道路の舗装など仕上げの作業を再開。
今夜中に現場を全面復旧させ、同時に、残るビル3棟の避難勧告も解除したいとしている。


2016年11月15日(05時30分) qBiz 西日本新聞経済電子版より
http://qbiz.jp/article/98044/1/
博多陥没、事故現場の通行が再開 発生から1週間で復旧
JR博多駅前の大陥没事故で通行止めになっていた道路が、15日午前5時に通行再開した。
これに伴い、福岡市は現場周辺のビル3棟に出していた「避難勧告」を解除した。
ガスや電気などライフラインは13日までに全て復旧し、これで市中心部で破壊された都市機能は8日早朝
の事故発生から1週間で回復した。
15日は再開予定の直前まで、市関係者らが現場の安全を最終確認。柵などを撤去したのちに、高島宗一郎
市長の指示で、午前5時ちょうどに規制を解除すると、現場から拍手が起きた。
その後、再開後に初めての通行車両となる警察車両やタクシーが現場を通ると、もう1度拍手が湧いた。
「お疲れ様」の声も飛んでいた。市は24時間態勢で復旧作業を進め14日朝までに現場の埋め戻しを終えた。
地盤の専門家らを集めた会議で「安全性」を確認した上で、道路の舗装工事に着手。当初は「14日中」の
再開を目指したが、雨天の影響で作業が遅れた。
高島市長は「安全第一と最速、二律背反の復旧ができた。県内の色んなところから部隊をたくさん送っても
らい、『オール福岡』が発揮できたことに感謝したい」と語った。
ただ、市によると、今回の復旧は「仮復旧」。下水道などの管はゴムやプラスチックといった簡易型を使い、
工期を短縮。「市民生活の早期復旧を優先させた」としている。今後、再び道路を掘り返しコンクリート製
の本格的な下水管に交換する工事を行う。 (後略)

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2016年11月15日(05時00分) BuzzFeed Japanより
https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/hakata-hall3?utm_term=.qeDQkzQ82#.coAOVpO8Q
博多陥没、道路が復旧
事故からたった1週間、「日本の底力だ」と喜んで良いのか

福岡市の博多駅前で起きた道路陥没事故。現場では急ピッチの工事が進んでいる。
事故から1週間が経った11月14日には、舗装工事ができるまでに。15日朝には道路が復旧する。
「本来なら数ヶ月はかかってもおかしくない工事」(市交通局の担当者)はなぜ、ここまで早く進んでいる
のか。果たして安全性に、問題はないのか。 BuzzFeed Newsは、福岡市や専門家に取材をした。

■インフラ途絶、都市機能は麻痺
都市の中心部に、轟音とともに巨大な穴が出現したのは、11月8日午前5時15分ごろ。
地下鉄七隈線の延伸工事が、地表から深さ約30メートルで付近で進んでいたさなかのことだった。
地下では横穴を採掘中に岩盤が落ち、水が吹き出した。
工事関係者の判断によって、出水のわずか5分前に自主的な交通規制が実施され、幸いにして、けが人は
いなかった。ただ、都市機能を担う上下水道、電気、ガス、通信、そして道路のインフラは軒並み途絶。
周囲のビルにも避難勧告が発令されるなど、九州の玄関口は、大きな混乱に見舞われることになる。

■「オール福岡」による迅速対応
復旧工事は本来なら「数ヶ月はかかってもおかしくない」(取材に応じた市交通局の担当者)という規模
のものだった。そんな状況で、旗振り役になったのが高島宗一郎市長だ。
早期復旧を目指すべく、すぐに「オール福岡」体制を敷いた。発生翌日、高島市長は自身のブログでこう、
自らの強い意志を提示している。
”一時間でも早く市民の皆さんの日常を取り戻すことに加えて、この事故は全国だけでなく世界が見てい
るからこそ、日本の底力を見せるためにも早期復旧に力を貸して頂きたいとお願いしています”
そんな高島市長が設けた期限は、事故から1週間。それまでに何としてでも道路を通行可能にすると、やは
りブログで明らかにした。
”まずは今週中にライフライン復旧作業を終えて、月曜日には仮復旧を完了させて人も車も通行可能にする
ことを目標に各事業者が工程表を作ることで合意しました”

「オール福岡」

■福岡中から集められたミキサー車
復旧工事に必要だったのは、セメントと土砂を混ぜた特殊な「流動化処理土」と呼ばれるものだ。
水の中でも固まる性質を持ったもので、炭鉱の落盤や防空壕の埋め立てに使われる。
市交通局によると、今回、工事に使われた処理土などの量は、約3千500立方メートル。
のべ780台のミキサー車が必要になるほどの多さだ。
すぐ固まる性質上、処理土は作り置きができない。市は、すぐに福岡じゅうの業者の手配を急いだ。
そうしてプラントもミキサー車も、そして現場も24時間フル稼働、リレー方式で復旧作業を続けてきた。
「オール福岡」による復旧は着々と進み、事故発生から3日後には予定よりも早く、その上を重機が通れる
ように。電気、上下水道、通信、ガスの順にライフラインも順次復旧。当初のロードマップ通り、1週間後
の道路仮復旧が達成されることになった。現場に投じられた人員は1日あたり60人、のべ約420人だった。

■こんなに早くて安全なのか
これほどのスピード工事で、安全性には問題ないのだろうか。 高島市長は、ブログでこう強調している。
“安全第一で、絶対に2次被害を出さずに復旧することを工事関係者にお願いをしています。
立ち止まる勇気も含めて。また道路が出来ても専門家などに強度を確認して頂き、ゴーサイン
が出ない限り通行許可はしません“
つまり、通行許可が出れば、その安全性は確実ということだろう。11月14日に開かれた会見でも、「元の
地盤より30倍の強度があり、市民の安心感につながる」と語っている。
地盤工学が専門の東北工業大・今西肇教授はBuzzFeed Newsの取材にこう指摘する。
「流動化処理土は、地盤の中が複雑な状況になっているところに、マヨネーズのようなものをうまく充填も
の。つまり、隙間にも入っていける。崩落現場で使うのは一般的ではありませんが、処理土自体が3日くら
い経てばかなりの強度を持って支えになる。そういう意味では安全であると言えます」
「今回の崩落は国内最大級のものでしたが、とても早い復旧がなされたと思います。行政とゼネコンが一体
となって復旧に専念されたのが良かったのではないでしょうか
。また、犠牲者が出なかったことに関しても
現場の対応がよかったのは事実でしょう」

■リスク管理に甘さは?
ただ、福岡市の地下鉄沿線に伴う陥没事故は2000年、2014年に続き今回で3回目。
この一件を「日本の底力だ」と、手放しに喜んでも良いのだろうか。
00年の事故で調査委員会のメンバーも担った今西教授は、事故が繰り返されていることに対し、苦言を呈す。
「過去2回の崩落事故 が経験の伝承ができていたのか、ということは疑問に思います。工事の設計や検討の
段階で、リスクの考え方に甘さがあったのではないでしょうか」
そのうえで、こう警鐘を鳴らした。
「工事を再開するため、地盤や土の性質の調査を改めて、きちんとすべきでしょう。新たな設計段階で課題
の抽出をしておかないと、同じ事故は、また起こる可能性があります」
再発防止に向け、今後、どのような対策が講じられるのだろうか。 (籏智 広太)

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今回の陥没事故に関する報道の中で、日経コンストラクションの記事が素人でも分かり易い内容だと思いま
すので、参考までに転載しておきます。

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2016年11月8日 日経コンストラクションより
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/cntnews/15/110800581/?n_cid=nbpncr_fbbn
博多駅前の陥没、NATMで掘削中に出水
午前5時15分頃、福岡市のJR博多駅前に位置する博多駅前2丁目交差点付近で、道路が幅27m、長さ30m、
深さ15mにわたって陥没する事故があった。現場の地下では、地下鉄七隈線の延伸工事を実施中。
隣接工区のシールド機がUターンするための空間を、大成建設JVがNATMで構築している最中に出水した。
事故が起こったのは「福岡市地下鉄七隈線博多駅(仮称)工区建設工事」。
施工者は大成建設・佐藤工業・森本組・三軌建設・西光建設JV。契約金額は112億9800万円(税込み)、
工期は2013年12月から19年3月だ。同工区の延長は東西に合計279.3m。このうち東側の83.7mは、JR博
多駅前の地下街や住吉通りの直下を、アンダーピニング工法と開削工法を併用して掘削。
西側の195.6mはNATMで掘削していた。出水したのは、NATM工区の西端だった。

工区の平面図と縦断図

■土かぶり20mで大断面を掘削中に出水
現場では、隣接する中間駅(仮称)東工区のシールド機を地下でUターンさせるために、NATMで大空間を
構築していた。断面は高さ9m、幅10.5mの馬蹄形。土かぶりは約20mだった。
午前5時頃、大成建設JVが吹き付け作業をしていたところ、坑内で出水を確認。規制を張った直後の午前
5時15分に道路が陥没した。負傷者などはいなかった。「どこから出水したかは、まだわかっていない。
現場では1m掘進するごとに鋼製支保工を組み、金網を設置して吹き付けていた。吹き付けは鏡面にも施工
していた。これまでは特に問題なく工事が進んでいた」(福岡市交通局建設課)。
午前10時時点で、博多口交差点から博多区役所南口交差点の区間が全面通行止めとなっている。
福岡市は二次災害防止のため、周辺地域に避難勧告を出した。復旧は未定だ。

工区の位置

■NATM区間の掘進管理が技術提案の評価項目
福岡市交通局が13年に市議会に報告した資料によると、同工区の入札には総合評価落札方式を採用。技術
提案の評価項目に「NATM区間の掘進管理」を挙げている。評価の際の着目点は、以下の通りだ。
「本工事のNATM工法による施工については、岩被りが比較的少ないとともに、掘進時の急激な地質の変化
や地下水の低下による地表面沈下が懸念されることから、地上や近接する既存構造物(地下車路、下水道
幹線)への影響を考慮した掘進管理について、より具体的な提案を求める」(福岡市の資料から抜粋)。
大成建設JVは3者が参加した入札で最も高い技術評価点を得ていた。同社は今年4月、切り羽前方の微細
な地盤変形を坑内から計測できる「TN-Monitor」と呼ぶ技術を新たに開発し、同工区に初適用したと発
表している。

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2016年11月14日 日経コンストラクションより
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/atcl/cntnews/15/111300589/
博多陥没、それでもNATMで掘った理由
11月8日未明、福岡市のJR博多駅前で起こった大規模な陥没事故。地表から深さ約20mの地下では当時、
NATMと呼ぶ工法で地下鉄七隈線のトンネルを掘削していた。設計や施工の段階で想定していたリスクと
その対策は妥当だったのか、検証していく必要がある。
高い地下水位や薄い岩かぶり。こうした地盤条件に対して、工法の選択に問題はなかったのか――。
日経コンストラクションの取材で、NATMを採用した経緯と理由が明らかになってきた。

事故前日のトンネル工事現場
(事故前日のトンネル工事現場)

NATMとはNew Austrian Tunneling Methodの略。
もともと山岳部などにある硬い岩盤質の地盤にトンネルを掘る工法として開発された。
NATMによるトンネル掘削の一般的な手順は以下の通りだ。
まず、トンネルの断面を掘削した後、壁面や天井面にコンクリートを吹き付ける。トンネルの内周を補強す
るとともに、落石などを防ぐ役割がある。断面に沿って、支保工と呼ぶ円弧上のH形鋼などを建て込む場合
もある。次に、トンネル内から地山に向かって、ロックボルトと呼ぶ鋼材を放射状に打ち込む。地山を補強
する効果があり、トンネル全体の変形や崩落を防ぐ。ロックボルトは周辺の地山を縫い付けて安定させる
「画びょう」や「くぎ」だと考えると理解しやすい。最後に、トンネル内部を覆工コンクリートで巻き立て
る。掘ったトンネルが崩れないように、トンネル内部からコンクリートやH形鋼で固めるだけでなく、地山
全体で支えるようにするのがNATMの特徴だ。

NATMの概要
NATMの概要(資料:福岡市)

■「東京や大阪の都心ではリスクが高すぎる」
半面、NATMには欠点もある。何らかの原因で地山がトンネルの空間を支えられなくなると、一気に崩壊して
しまう恐れがある。
今回の事故の詳細な原因は不明だが、こうして崩れたトンネルに大量の土砂や地下水が流れ込み、道路に直
径約30mもの大きな陥没穴が生じたとみられる。
日本の大都市の多くは、河川が運んできた土砂が厚く堆積した平野に位置する。
「東京や大阪の都心では、NATMはリスクが高すぎて適用しにくい工法だ」。トンネル工学を専門とする早稲
田大学の小泉淳教授はこう話す。
もしNATMではなく、「開削工法」や「シールド工法」を採用していれば、これほど大きな陥没事故には至ら
なかったとの指摘もある。
開削工法とは、地表面から直接掘り下げてトンネルを築く方法。シールド工法とは、シールド機という筒状
の機械で地中を掘り、その直後にセグメントと呼ぶコンクリート製や鋼製のブロックを組み立ててトンネル
を築く方法だ。

開削工法の概要
開削工法の概要(資料:福岡市)

シールド工法の概要
シールド工法の概要(資料:福岡市)

シールド工法は、シールド機やセグメント自体がトンネルを支える。仮にシールド機やセグメント同士に
隙間ができたとしても、トンネルが一気に崩れるリスクは小さいとみられる。

■岩かぶりは2~3m
事故があった箇所をNATMで施工する方針は、概略設計の段階で固まった。
福岡市から概略設計に当たる構造検討業務を受託したのは日本シビックコンサルタントだ。
七隈線博多駅ホームの西側半分と駅間トンネルの一部を含む約196mの区間をNATMで掘削する。
この区間には、地表から16mほどの深さまで地下水を含む砂層やれき層などが堆積。
その下の風化頁(けつ)岩や砂質頁岩などから成る岩盤層にトンネルを通す。
ただし、トンネルの岩かぶりは2~3m程度と薄い。しかも、岩盤層の上端は風化によって粘土化した不透
水層となっていた。掘削によって不透水層を突き破らないよう注意する必要があった。

陥没事故が発生した地点の横断図
陥没事故が発生した地点の横断図(資料:福岡市)

地下鉄七隈線延伸部の地質縦断図
地下鉄七隈線延伸部の地質縦断図(資料:福岡市)

市は2012年1月、有識者で構成する地下鉄七隈線建設技術専門委員会を設置した。市によると、その2回目
の会合で日本シビックコンサルタントの提案に基づいて工法を協議したという。
市はその後、委員会の意見などを踏まえ、NATMを含む区間の実施設計を発注。八千代エンジニヤリング
が12年7月に受託した。

■「NATMは合理的な工法」
「現場付近の地質の条件に対して、NATMは合理的な工法だった」。九州大学の三谷泰浩教授はこう指摘
する。三谷教授は岩盤工学の専門家として、建設技術専門委員会にメンバーとして参加していた。
三谷教授によると、まず深さ約20mの地下にトンネルを設けるに当たり、開削工法は向かないという指摘
があったという。
掘削しなければならない土砂の量が多くなるうえ、地上は交通量の多い「はかた駅前通り」。
交通規制による影響が大きくなるほか、埋設された水道管や下水道管、ガス管などを移設したり、仮支え
したりする手間が掛かる。
「かつて福岡市の地下鉄空港線で開削工事を実施した際、地上の規制による交通渋滞が問題となった。
埋設管の移設なども考えると、現実的な工法とは言えない」(三谷教授)。
では、シールド工法はどうか。事故現場のすぐ西隣にある駅間トンネルの工区はシールド工法で掘進する
計画となっている。
事故が起こった工区は、駅のホームと駅間のトンネルを含むのでトンネルの断面を途中で変える必要があ
る。隣接する工区のシールド機を使ってそのまま掘進したとしても、後から幅の広い駅部分などを地中で
切り開く必要があった。「結果的にトンネル内部からNATMと同じような方法で拡幅する工事が必要になる。
リスクもNATMを採用する場合と変わらない。そうであればコストが安いNATMを選ぶだろう」と三谷教授
は話す。
都市部の地下をNATMで掘削する場合、シールド工法と比べて半分以下のコストで済むという指摘もある。
シールド機やセグメントの製作が必要なシールド工法に対し、地山の力を借りてトンネルを支えるNATMは
比較的安価に施工しやすい。

■過去の実績もNATMを後押し
さらに、想定外の地質に遭遇した場合、シールド工法は掘削効率が悪くなるリスクも考えられた。
事故が起こった工区の地質は均質でないうえ、岩盤層の所々に亀裂が入っていることが事前調査で分かって
いた。ただし都市部で多数のボーリング調査を実施して、亀裂の位置を事前に正確に把握することは難しい。
「NATMであれば、地質の変化に合わせて支保工の配置を密にするなど、様々な対策が立てやすいという利点
がある」と三谷教授は説明する。
軟弱な層には薬液などを注入して固めるといった補助工法の選択肢も豊富にある。過去の実績もNATMの採用
を後押ししたもようだ。
1980年代後半に地下鉄空港線の博多駅―福岡空港駅間のトンネルを掘削した際、一部にNATMを適用した。
「博多駅周辺の地質にNATMが適用できたという実績があったので、今回も採用を決めた」。
市交通局建設部の角英孝部長はこう話している。


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【訃報】 「ナポレオン・ソロ」死す

11月11日、ロバート・ヴォ―ンさんが急性白血病でお亡くなりになりました。享年83歳。ご冥福をお祈りいたします。

ロバート・ボーン死去



2016年11月12日 CNNより
http://www.cnn.co.jp/showbiz/35092071.html
米俳優ロバート・ボーンさん死去 「荒野の七人」「ナポレオン・ソロ」
米映画「荒野の七人」やテレビ番組「0011ナポレオン・ソロ」などへの出演で知られる、米俳優ロバート・
ボーンさんが11日死去した。83歳だった。ボーンさんのマネジャーが明らかにした。
急性白血病を患い、ここ数カ月間闘病生活を続けていたという。
ニューヨーク生まれで、母親は舞台俳優、父親は声優だった。徴兵され、陸軍で教練教官などを務めて除隊
した1960年に俳優業に転身。
映画「都会のジャングル」での演技力が認められアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされたこともある。
情報機関の諜報員のヒーローとして国際的陰謀に立ち向かう「0011ナポレオン・ソロ」での役柄が人気男優
としての地歩を固めるきっかけとなった。ボーンさんは以前のインタビューで同番組について「テレビ版の
ジェームズ・ボンドだった」と振り返ったことがある。「スーパマンⅢ」「タワーリング・インフェルノ」
など映画のヒット作品にも出ていた。 最近では人気テレビ番組の「ロー&オーダー」に登場していた。

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1960年制作「荒野の七人(The Magnificent Seven)」はマイベストムービーの1本ですが、これで7人の
ガンマン全員がいなくなりました。
荒野の七人








「0011ナポレオン・ソロ(The Man from U.N.C.L.E.)」(1964~1968年)

ロバート・ボーン





「0011ナポレオン・ソロ」のロバート・ヴォーンや「スター・トレック」のウイリアム・シャトナーなどの
吹き替えでお馴染みの矢島正明さんが、シネマトゥデイのインタビュー(2016年9月4日)の中でロバート・
ヴォーンとの思い出を語っておられました。
< ヴォーンとは来日時に会い、握手の仕方のスマートさと挙措(=動作)の美しさに感動したという。
さらに記者会見の場で矢島さんが報道陣に交じって質問すると、「オー!マイ・ボイス(私の声の人)」
と覚えていてくれたという思い出もある
http://www.cinematoday.jp/page/N0085697 




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